西の白色看板娘 5！【JW】 (ページ13)

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重岡side

…今なんか聞こえた？俺だけ？

あ、あれやあれ。疲れすぎると幻聴聞こえ始めるってやつ。

そないな話聞いたことないけど。今作ったけど。

それくらい信じられへんくて頭を上げられずにいると、

俺の頭にポンッと小さな手が置かれた。

重岡「！…っ、なぁ、照史やろ、？そっ、そないなドッキリ、っ、なんもおもんないわっ、！」

『ふふっ、何言っとんの(笑)』

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ごめんね、大毅。

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重岡「！！…っ、ふ、っ、ううっ…」

こんな優しい声で俺の名前を呼ぶやつはこの世に１人しかいない。

恐る恐る顔を上げると、そこにはさっきの声よりも優しい笑みをたたえた俺らの大事なメンバー。

なんだか懐かしいその笑顔を見て安心して、思わず溢れ出た涙をAが弱々しい力で拭う。

その手は倒れた直後に握った手とはまるで違う、あったかくて安心するいつものAの手で

ほっとしてまた涙が出る。

重岡「お前っ、何で、ずっと目覚ませへんねんっ…」

『心配、してくれたの？』

重岡「そりゃあな…っ、」

『そんな泣かないでよ(笑)。せっかく目覚めたのに』

そう小さい声で言うと、子供をあやすようによしよし、と言って

俺の背中をトントンとリズムよくたたくA。

昔から俺が泣いたりすると、同い年なのに年上ぶってよくやられてん。

そのときは「なんやねん年上ぶって」とか思ってたけど、久しぶりにされると何気に落ち着く。

でも俺天の邪鬼やし、しかもAやから尚更そんなこと言えるわけなく。

重岡「…子供扱いすんなや、」

『ほんま素直やないなぁ(笑)』

重岡「ほんまに心配やったんやからな。…俺も、メンバーも」

『…そっか。…みんなに会いたいなぁ』

そう懐かしそうに遠い目で呟いたAが、号泣するメンバーたちに抱きつぶされるのはまだ先の話。

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