Love Short WESTories (ページ28)

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それから数日後。

そろそろ思いを伝えようと思った頃。

濵田「実は、…」

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“結婚することになりました。“

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朝のHRで伝えられた突然の発表。

クラスがザワザワだし、

そのザワザワは祝福の言葉と拍手へ変わっていった。

「先生おめでとう！」

濵田「ありがとう！」

「やっと独身卒業ですね！！」

濵田「誰や今独身卒業とか言ったやつ！」

そう受け答えする先生はとても幸せそうで。

でも私はとても祝福できる気分じゃなかった。

…ほんと性格悪いなぁ、私。

それから先生の発表は続く。

濵田「えー、なので、えーっと………この学校を辞めることになりました。」

その瞬間私の目の前が真っ暗になった。

先生が、先生を…辞める？

濵田「あっ、でも卒業式までは居るで？」

さっきまであんなに祝福ムードだった教室内が急に静かになった。

そして誰かが言った。

「…じゃあ、先生はどこへ行くんですか？」

すると濵田先生は切なそうな顔になってこう言った。

濵田「実は先生自体辞めようと思っててん。

で、奥さんの実家行ってお義父さんの会社を手伝うことになった。」

「奥さんの実家はどこなんですか？」

濵田「…北海道や。」

北海道…。

どのくらい遠いんだろう。

飛行機で何時間なんだろう。

…でもそんなことを考えたって濵田先生が行くのを止められる訳じゃない。

奥さんと別れてくれる訳じゃない。

…諦めよう。

その時私の片思いの糸がプツンっと切れる音がした。

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