三十六歩目「文字数の少なさに対抗する〜二話に分けて“引き”を作る〜」 ページ37
漫画ではよく使われています。左のページの最後のコマに、「そ、それは……！」や「誰！？」など、続きが気になるセリフや絵を置くんです。気になっちゃった読者は自然とページをめくります。また気になるところで次のページにいきます。めくります。気づいたら読み終わっているんです！！！
あんまりベタな展開で先が予想できる場合は、ちょっと効果が薄れちゃうかもしれないですけれどね。
でも、ほとんどおなじものが小説でも使えます。出来事と結果を切り離すんです。
「呼びかけた」シーンがあるなら、「答える」部分を次のお話へ。
「何かを見つけた」のなら、「見つけたものが何か」を次のお話へ。
「何か動作をした」のなら、「動作の結果何が起こったか」を次のお話へ。
九歩目でもお話したのですが、5W1Hをこのお話では抜くんです。次のお話で書くんです。
そして切りのいいところが見つからないわよ！！！なんて方への救済策もあります。
語尾が「た」で終わるところで切ってください。語尾が「た」になっているものは、九割がた過去形か過去進行形です。「過去」と言うわけなので、今この時点では「終わっている」動作です。
なので、おそらく語尾が「た」であればどこで切っても変にはならないです。
これも一種の切りがいいところです。
逆に、現在形や現在進行形、呼びかけや疑問で終わるのはよろしくないです。お話を終わらせるときだけでなく、場面転換の直前も同様です。
なぜならこいつらは「続きがある」という印象を与えがちだからです。
語尾が「u」で終わる、現在形や現在進行形は、その動作を「今」していることに他なりません。
「今」ということは、「次の一瞬」があるわけです。一見「気になるところで終わらせる」戦法と似たものを感じるかもしれませんが、別物ですね。
気になるところで終わらせるというのは、文字通り「気になるところ」で切り離します。こいつは「出来事」と「結果」を切り離すことなので、動作自体は終わっているのです。
例えば、歩いていたら必ずどこかで立ち止まります。「歩く」動作が終わったところで切るなら問題はないのですが、「歩いている」途中で切ったら、どこまでも歩き続けていることになります。
だから、「続きがある」と「気になる」は別なのです。
これが「歩いている」ではなく、「家に着くまで歩いていた」であれば違和感がないわけです。
難しいですよね〜〜！私も書いててわけわかんないです。
とにかく、ひとつ言えるのは、語尾が「た」のところで次のお話へ行けば安心安全ということだけですね。
三十七歩目「小説における余計な一言」→←三十五歩目「文字数の少なさに対抗する」
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翡翠月(プロフ) - 社会さん» ありがとうございます〜〜！！！お役に立ててよかったです♡私もプロの小説家ではなくアマチュアのぺーぺーなので出版はおそれ多いですねぇ( ; ﾟДﾟ) (4月9日 23時) (
レス) id: 9e8e228d17 (このIDを非表示/違反報告)
社会 - 重要で分かりやすい文章。出版してほしいくらいです！ (3月28日 22時) (レス) id: 22218ac678 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠月(プロフ) - 句乎さん» 人に見てもらうのって結構大事ですよ〜！私でよければぜひ！順番待ちで洒落にならないくらい長く待ってもらうことになるかもしれませんが、続編の三十五ページ目あたりのお知らせを読んでいただいたあとにボードまで来ていただければ、読ませていただきます〜！ (2022年12月31日 21時) (レス) id: 5bb47fcc64 (このIDを非表示/違反報告)
句乎(プロフ) - 小説を書くのは好きな方なのですが、如何せん見せたことが無くて、文脈がおかしかったりするのがホント怖くて。よかったら見てもらいたいくらいです…。うまく書けてうらやましいです…！ (2022年12月29日 10時) (レス) @page4 id: 193991615f (このIDを非表示/違反報告)
翡翠月(プロフ) - 小柴紬さん» ですです。もうそういうものだと割り切った方が楽ですよ。むしろ、どこで改行されるかを気にしてセリフを縮めちゃったり、文の途中で自ら改行しちゃう方がもったいないと私は思いますね。書きたいことを書きたいだけ詰めた方が、いい作品ができます。ファイト〜〜！！！ (2022年11月20日 15時) (レス) id: 5bb47fcc64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠月 | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/hisuigetsu
作成日時：2021年3月19日 19時
