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｢お兄ちゃん……なんで私の部屋にいるの｣






一『……なに景瑚くんに可愛いとか言われて顔赤くしてんの』





｢……え？｣





一『お前が俺の教室来たせいでクラスの男子がみんなAちゃん可愛いとか色々言いやがって』






一『……めっちゃイライラした』








ほんとにイライラしているんだろう





顔が怖いお兄ちゃん






｢…ごめん…もう絶対体操服忘れないし｣




｢お兄ちゃんの教室にも絶対行かな｣『その』





一『お兄ちゃんって呼ぶのやめて…』





｢…え？お兄ちゃん……？｣





一『だからお兄ちゃんって呼ぶのやめろって』







そう言った後すぐに私の唇を強引に塞ぐお兄ちゃん








｢……ちょっ…苦しい…え…なに…どうしたの…？｣





一『もう我慢出来ないから言うけど』





一『俺ずっとAが好きだった』





一『妹としてとかじゃなくて、女として…』







え……これは夢なの……？





｢………うそ……私も……その……好きなの｣





｢…………一成のこと｣







はっとした顔をしながらも
さっきの怒っている顔とは比べ物にならないくらいの
甘い顔をして私を見つめる彼







一『……やっと……やっとだ』






一『ずっとこうしたかった』






そう言って私のことを力強く抱きしめる一成






｢私もだよ｣






私も彼に応えるように強く抱き締め返す







･




大好きな人と1つになるってこんな幸せなことなんだ






一『……A』




私の汗ばんだおでこに張り付いた髪の毛を
優しくどかす一成






この時間が一生続けばいいのに









だけどやっぱり不安になってしまう







目の前にいる人が、



赤の他人で



血の繋がりなんて全くない



人前で彼氏とはっきり宣言できる関係にいる人なら









どれだけよかっただろう









｢お母さんとお父さんにバレたらどうなっちゃうんだろうね、私たち｣








一『そんなの決まってるじゃん』







一『もう俺らは一緒に居られないよ』

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梓(プロフ) - mmさん» コメントありがとうございますm(_ _)m祥生に光成は親子感あっていいなぁとずっと思ってました！ えええ黒ちゃん推し！ それはもう運命すぎて、もう運命ですよね？(え) 素敵なお話だなんて、、嬉しい限りです泣 (2021年8月29日 11時) (レス) id: a0c207ee39 (このIDを非表示/違反報告)
 mm(プロフ) - 初めまして(^^)光成がまさか檜山くんだとは思わなくてびっくりしました笑　黒ちゃん推しなのでちょっと運命感じてしまいました笑　いつも素敵なお話を上げてくださってありがとうございます！！ (2021年8月24日 1時) (レス) id: 3348bbded4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名：梓 | 作成日時：2021年8月6日 0時

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