＊ ページ17
.
「お前、どこで何してたんだよ」
教室に入ってきた俺に
岡田は少し笑いながら言ってきた。
「いや、わりぃ。ちょっと用事があって」
「いつも俺の部活の待ち時間に
勉強してるお前が〜？
勉強差し置いて用事か〜？
よほど大事な用事なんだな〜」
こいつ多分わかって言ってるんだよなー
すごいニヤニヤしてる
「差し置くって
そこまでガリ勉ではないつもりだし、
勉強はいつでも出来るし、
重きをおいてるわけでも。」
「いやいや、十分ガリ勉だぜ？
部活入らずに俺待ちの間勉強してる時点で。
そうだろ？」
「そうかー？
本読むにしては短いだけだから
自習してるだけ。」
「ふーん。
ま、いいんだけど。
どうせ用事は逢瀬しにいってたんだろ？」
「はぁ！？逢瀬！？
んな訳ねぇだろ！？」
恋愛関係自体になれてないのに！
なれるものならなりたいわ！
は？てことは、俺… やっぱそうなのか？
いやいやいや！
そもそもそんな関係自体になれねぇっての！
「やっぱ、そうだよなー。
あの人に会いに行ってたんだな〜
知ってたわー」
俺の反応見てケラケラ笑いやがって…
「腹立つ…」
「んな怒んなよ。
からかって悪かったって。」
「イライラはしてるけど怒ってねぇわ」
「それが怒ってんだってば。
まあ、どっちでもいいけどさ。」
「はぁ。
いい加減帰るか。」
「そうだな。
でもその前にちょっと待っててもらえるか。」
「どうした？」
「トイレ☆」
「はぁ？何で俺来る前に行かなかったんだよ。」
ホント自由だなこいつ。
「俺が着くのとお前が来るのに
そんな差がなかっただけ。
じゃあ、いってきまーす」
教室を出る岡田を見送ってため息ついて外を見る。
太陽が高めのマンションに隠れて消えるところだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 90人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
優子 - 読みました。続きが気になります。更新するのゆっくり待ってます。 (2016年3月7日 17時) (
レス) id: 059e629431 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。これからどうなるか気になります。 (2016年2月7日 19時) (レス) id: 059e629431 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。翔君のお話の続きが気になります。 (2016年1月13日 7時) (レス) id: 059e629431 (このIDを非表示/違反報告)
翔月(プロフ) - ありがとうございます！また読んでいただけたら嬉しいです！ (2016年1月2日 17時) (レス) id: 3900fbb6e6 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。雅紀君可愛いですね♪ (2016年1月2日 17時) (レス) id: 059e629431 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：翔月 | 作成日時：2015年9月13日 21時
