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A「 れ、零くん…?」
『 ん 』
ちょっとだけ肩を震わせるAをさらにきつく抱きしめ、そのまま首元に顔を寄せるとスンッと小さく鼻を鳴らす。
( ……ん?これ… )
違和感の正体に気づいた。
『 A…、香水、つけたのか?』
そう問いかけると、Aは顔を赤くしてどうかな?と聞いてきた。
『 ん……、嫌いじゃない。』
A「 そっか、よかった。」
そう言ってふにゃりと笑うとそのまままた料理をしだすA。
『 でも… 』
A「 ん?」
『 ……俺は、Aの匂いが好き。』
そう言ってまた首元に顔を近づけ鼻を鳴らすと、Aは擽ったそうに身じろぎをする。
それでも離すまいと俺はAを抱く腕に力を込めた。
『 俺は…Aが選んだこの香りも好きだけど、Aの匂いが一番好き。だから…もうこれ、つけるのやめなよ。』
そう言うとAは顔を真っ赤にしながら、わかった、とだけ呟いた。
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作者名:朔 | 作成日時:2018年6月12日 20時