降谷さんと短編集。1【安室透 / 降谷零】 (ページ37)

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8* 降谷さんと眼鏡。#1 ページ37

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( Aside )

『 ……よし、出来た！』

いつものように晩御飯を作り終え、ダイニングテーブルへと運ぶ。

今日はちょっと張り切ってパエリアを作ってみた。

……え？そんな難しくないって？わたしにとっては難しいの！

『零くんご飯できたよ～』

零くんはリビングの方でパソコンやら書類やらたくさん広げてお仕事をしていた。

やっぱトリプルフェイスは大変なんだなぁと改めて思う。

降谷「あぁ、今行く。」

そう言ってこちらを振り返った零くんは……

『 ………え…！？』

なぜか眼鏡をかけていました。

『れ、零くん…、だよね……？』

突然素っ頓狂なことを言い出す私に零くんは眉をひそめた。

降谷「は？何言ってんだ、全く……ほら、早く食べないと冷めるぞ？」

『う、うん…そうだけど……、それよりも！どうしたの、その眼鏡…… 』

降谷「あぁ、これか。最近疲れてるせいか、よく目が乾くんだ。だからいつもつけてるコンタクトも痛くてつけらんなくってな… 」

『へぇ～、そーなんだ～… 』

降谷「それより早くAのご飯が食べたい」

そう言って何事もなかったかのように食事を進めようとする零くん。

『え～、もっとよく見せて！』

眼鏡をかけている彼が珍しくて思わず凝視していると、「あんまり見るな。」と言って顔を背けられてしまった。

『え～…ケチ。』

( 私的にはレアな零くんをもっと見ていたいけど、これ以上ガン見してるとあとでからかわれそうだからもうやめておこうかな… )

( ……あれ？なんか今私、フラグ立てた？)