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なんかゆらゆら揺れてる……??
あったかくて気持ちいい………
降谷「 おい。起きろ。」
『 ん〜やだ。』
あ、そうか、零の背中だ、これ。
降谷「 いつまで寝てるつもりだ。腰が悪くなる。」
『 だって気持ちいいんだもん。』
降谷「 後5秒のうちに降りろ。さもなくは床に叩き落とす。」
『 え〜 』
降谷「 はい5〜 」
ドサッ
『 いだっ!!!!まだ5じゃん!』
降谷「 どうせギリギリまで寝てるつもりだったんだろうけどそうはいかない。」
クソ…………よくわかってるじゃねえか降谷………このベビーフェイスのくせに……(関係ない)
ていうかまじで床に落とすな!?本格的に腰痛める!
降谷「 ほんとに毎度毎度お前のせいで腰が痛い。ヘルニアになりそうだ。」
『 まだ言うかそれ 』
………でも寝たら降ろすとか言っておきながら、なんだかんだちゃんと運んでくれるんだよね
『 だから手放せないんだよなぁ……この “ベビフェ” のスパダリ 』
降谷「 なんか言ったか 」
『 いや〜そんなに怒りなさんなって降谷さん。可愛い “ベビフェ” が台無しよ?』
最大の悪意を込めながらわざとそこだけを強調する。
降谷「 わざと強調するな。それと今度それ言ったらもう二度と運ばないからな。」
『 それは困りますな。』
わたしは立ち上がり、リビングに向かう零の背中を追いかけた。
『 …………大好きだよ、零。』
零には聞こえないくらいの声でそう呟いた。
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作者名:朔 | 作成日時:2018年6月12日 20時