1* 降谷さんと彼女ちゃん。 ページ2
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( 降谷side )
AM 3:00
ピピピピ………ピピピピ………
『 ん〜…… 』
まだ夜が明けてない真っ暗な時間。
静かな寝室に響く無機質な機械音が、無情にも1日の始まりを告げる。
未だ覚醒しきらない意識の中、俺は目を覚まそうとベランダに出た。
ベランダに出て深呼吸をすると、次第に頭が冴えてきた。
今日もまた、トリプルフェイスとしての日常が始まる。
寝室に戻ると、ベッドの上で眠る俺の大切な人。
もう一度ベッドに潜り込み、起こさないように、眠るAの華奢な体をそっと抱きしめた。
『 もう少しだけ… 』
Aの隣で寝ていたいが、今日は朝一で公安に顔を出さなければならない。
名残惜しいと思いながら、俺はベッドからでてスーツに着替える。
簡単に朝食を準備して、置き手紙を書く。
《 A
なかなかちゃんと顔を合わせられなくてごめんな。朝食は作っておいたから。お前も、気をつけて大学行ってこい。
零 》
その足で再び寝室へ向かい、Aの頬にそっとキスを落とした。
『 ……行ってきます、A。』
心なしか、Aが笑った気がした。
___________俺の大切な人。
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作者名:朔 | 作成日時:2018年6月12日 20時