苦くて苦しいビターチョコ【shp】 (ページ9)

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時間通り、校舎裏に行く。

その場には小さな男子が一人立っていた。

『あの-,,,。』

私が控えめに声を掛けると、その人は大きく肩を揺らした。

「え!あ!あの,,!すいません!」

『いえ,,。』

「Aさんですよね!!好きです!!付き合って下さい!!」

その人は大きな声でそう言い、手を差し出して来た。

『ごめんなさい。』

「やっぱり身長小さい男子は嫌ですか？」

『いや、えっと,,そうじゃなくて,,,。』

「僕の名前知らないからですか？なら今教えますよ!」

『ち,,,違うくて,,。』

その人は私の返答等お構いなしに話を進めようとする。

so「僕の名前は「神谷紫音(かみやしおん)」です!!紫音君とかで呼んでくれると嬉しいです!!」

『べ,,,別に,,,貴方の身長が小さいとか名前を知らないとか関係無いです,,。』

その人の話し終わった隙を狙って、声を上げた。

so「え,,,？違うんですか？」

『ち、違いますよ!!』

so「じゃ、じゃあ、何で駄目なんですか？」

『だ、だって,,。』

『他に好きな人が居るから,,,,。』

so「僕じゃその人の変わりにはなりませんか？」

『な、ならない,,です.,。』

so「そうですか。では、頑張ってその人を越せる様にしますね!!」

その人は笑顔でそう言い切り、何処かに去ってしまった。

嵐の様な人だったと、息を吐く暇があればよかった。

彼が見ているなんて知らなければよかった。

嗚呼。

関係に公式はありますか？