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脱獄一日前の夜
大「……！」
紫「大吾」
紫耀と大吾が
たまたま鉢合わせになった
大「ここで二人きりになるなんてな
お前みたいな人殺しの
双子の弟なんて最悪やわ」
紫「は？」
大「お前があの日、
川に誘わんかったら
あいつはまだ生きてたんや！」
大「なんであん時、お前は
あいつの手を離したんや！」
紫「離したんじゃない！」
大「俺やったら絶対離さへんかった」
紫「だから……」
大「お前があそこで助けが来るまで
意地でも手離さへんかったら
あいつは助かったんやぞ！」
紫「うっさいねん！」
紫耀は大吾を殴った
大「ぃったいな」
大「俺の大事な弟を殺しやがって！」
大吾もやり返した
紫「っ……黙れ！」
紫「イラつくんだよ冗談じゃない
抑えきれない感情限界だ
もう限界だ」
大「限界？こっちの方さ
耐えきれない犯した過ち」
大「未来を」
紫「罪を償うことができるなら」
大「奪われた世界」
紫「どんなどんな罰も受ける」
大「ふざけんな」
紫「どうすればいい どうすればいい」
大「これ以上我慢できない」
紫「さあ教えてくれよ」
大「光る刃 この手で握りしめて」
紫「立ち止まる この感情の狭間で」
大「その胸へと突き刺すまで」
紫「答えなき罪に囚われながら」
大「永遠など 信じたくないから」
紫「償える 術があるのなら」
紫大「「全て終わらせよう
all My lifeいつでも」」
紫大「「この思いの果てに何があろうと
引き戻れない決めたonlyway
絶望から生まれた命なら
全てを捧げよう
all my life今すぐ」」
紫耀と大吾がにらみ合いながら
近づいていく
紫「！」
大「なに目そらしとんねん！」
大吾が片手を振り上げ
殴ろうとした瞬間
紫耀がその手を掴んだ
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作者名：からフェに | 作成日時：2019年7月27日 23時
