最愛 3 (ページ9)

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お店の出口に行こうとしたら、
智くんが櫻井課長を呼び止めた。

2人で何かコソコソ話してる。

智くんはうんうん頷きながら
何かを櫻井課長に言ったら
今度は櫻井課長が頷いてる。

で、2人してニヤって笑ってハイタッチした。

「あの2人、なんか仲良しだよね。」

相葉くんが言った。

ほんとに不思議。

まだ会ったばかりのはずなのに。

初対面は2人ともファイティングポーズだったのに。

「Aの事話してんのかな？」

違う気がするけど。

でも

なんだか何かを企んでるような。

言わないのは知らなくていい事なんだろうけど
ちょっと寂しい。

でも2人が仲良くしてるのは嬉しい。

「んじゃ、また連絡するわ。」

って智くんが言って

「わかった。俺も調べとく。」

櫻井課長もタメ口。

なんだろう？
後で聞いてみてもいいかな。

じゃって、櫻井課長が店を出て
私も付いて出る。

「相葉くんまた来週ね！智くん、ありがとう。橘課長をお願いします。」

「うん。A、翔ちゃんに襲われたら逃げろよ！」

そう言って笑いながら手を振った。

寂しさと一緒に湧いてきたのは

もしかして兄妹愛ってやつなのかな？

わかんない、ぜんぜんわかんない。

私はやっぱりバカなのかもしれない。

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