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「すぐ照れちゃうんだから。ま、いいわ。ね、一緒に行きましょ。翔からもお誘いして。」
課長は私に向かって
「無理する必要はない。」
そう言ったけど
何か隠してるの？
隠しておきたいの？
本気で嫌がってる？
どうしよう。
でも
羽柴さんと課長を2人でランチに行かせるのは、私の本能がダメって言ってる。
でも
何だか知りなくないことを
知ってしまいそうな予感もしている。
小会議室から
「翔ちゃん課長〜、フレンチ予約できました。
俺、クルマ回してきますから正面玄関で待ってて…あ、Aどしたの？」
なんて救世主!!
「相葉くん。」
「あ、松本課長もいる。」
「相葉くん、そのフレンチレストランに電話して2名追加を伝えてくれる？」
私の返事も聞かないまま、羽柴さんは相葉くんに指示してる。
きっとデキる女性なんだろうけど
なんだか嫌だ。
「相葉くん、連絡しなくていいよ。俺とAは遠慮しておくから。」
「あら、潤くんどうして？私と翔に気を使わなくてもいいわよ。相葉くんも一緒なんだし。」
ワタシトショウ·····。
「俺も遠慮したい。」
相葉くんが小声で私に呟いた。
「この人威圧感半端ないんだもん。翔ちゃん課長のお友達じゃなかったら出会いたくないよ。」
「お仕事手伝っていただく方なんでしょ？
大変なのはちゃんとわかってる。頑張って。」
そう小声で相葉くんに返したら
「Aー。帰ったら抱きしめてくれる？だったら俺めっちゃ頑張れる！」
って、相葉くん声が大きい！
櫻井課長は怖い顔したまま私を見てる。
「あら、中村さんは相葉くんの彼女なのね？じゃ、ますます御一緒しましょうよ。」
嫌がってる空気がわからないのか、
わかっていて言ってるのか。
後者よね、たぶん。
「Aは...、」
櫻井課長が何か言おうとした時
松本課長が
「アヤさん、違いますよ。Aは相葉くんの彼女ではなくて、俺が今猛烈に口説いてる女の子なんです。だから俺達の邪魔しないでください(笑)」
「あら、そうだったの！それはごめんなさい。ね、翔、知ってた？」
また櫻井課長の腕に絡む。
櫻井課長は仮面のような笑顔で
アヤさんの腕を外しながら
「知るかよ。相葉くん、行こうか。」
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作者名：ハルヒ
| 作成日時：2020年2月15日 9時
