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レストランを出たら
「おっ!!ちょい押してる。A走るぞ!!」
って。
手を引かれて走る。
走る息苦しさよりも
繋いだ手のドキドキで
心臓破裂しそう。
息も絶え絶えに辿り着いたのは
「水族館。どう？」
「すごく久しぶりです！嬉しい。」
「よかった。イベントとかショーとか時間が決まってるからさ、全部観るにはギリギリの入場時間(笑)」
入場チケット買いに課長が行く。
離された手に風が触れる。
手汗かいてなくてよかった(苦笑)
課長の手は大きくて、長い指で
包み込むような。
幸せです、私の手。
「おまたせ。って、手どうかした？」
「いえ。」
課長はふふーんって感じで笑うと
「はい。」
って手を出して
「お手をどうぞ。」
私は素直に自分の手を差し出して
また大きな優しさに包まれる。
繋いだ手を見て
それから課長の顔を見ると
すごく笑顔で
もう瞬間瞬間が幸せ過ぎて
どうにかなってしまいそう。
ぜったいにまた顔が赤くなってる。
薄暗い室内でよかった。
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作者名：ハルヒ
| 作成日時：2020年2月15日 9時
