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「あっちにクルマ止めてるから行こうか。」
「クルマですか？」
「そ、ドライブしない？」
「したいです。」
「よかった。」
駐車場についたら、クルマの助手席のドアを開けてくれて
「どうぞ。」
って。
昨日の帰りにタクシーに押し込まれた時とは
扱いの違いにとまどう。
ますます昨日、追い返すようにされた理由が知りたくなる。
課長のクルマの中は課長と同じ香りがしていて
クラクラしちゃうくらい良い香りで
私をエスコートしてくれた後
運転席に乗り込んで
シートベルトつける姿までの
一連の動きから目が離せなくて
ボーっとみとれてたら
「Aシートベルトして。」
って言われて
「あ、はいっ！」
って言ったものの
緊張でうまく出来なくて
アタフタしてしまってたら
自分のシートベルトを外して
私に覆い被さるくらいに近づいて
「シートベルトもつけらんないの？」
超至近距離で
課長の髪が私の頬に触れる距離で
今から殺されるんじゃないか？ってくらいの低音で言われて
シートベルト引っ張って付けてくれて
ちょっと悪い顔で笑った。
今までで1番近い距離の課長。
心臓ちょっと止まりました。
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作者名：ハルヒ
| 作成日時：2020年2月15日 9時
