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赤面を誤魔化すように
「さっき思ったのですけど」
って切り出した。
ビール瓶を咥えながら、
ん？って顔する課長。
くっっ、可愛い。
「課長と智くん、なんだか仲良しじゃありません？」
「あー。」
って笑う。
「翔ちゃん智くんなんて呼びあってましたよね？」
私なんて何万年あっても課長を翔ちゃんとは呼べないというのに。
「あの日だよ。ほら、智くんに初めて会った日。」
「課長がハワイのお店に連れて行ってくれた日ですね。」
「そうそう。俺とAの初デートの日。」
ニヤって笑うの、課長！
もう私が動揺することわかってて言ってる。
「あの日、気になってAを追いかけたんだ。Aは振り返りすらしなかったけど。」
そうだ。
課長がどんな風に思って
どんな顔してるのかと思ったら怖くて
振り向くことができなかったんだった。
「Aを見送ってる智くんに声掛けてさ、それから飲みに行ったんだよ。そしたら気が合うというか、ウマがあうつーか。あっという間にお友達です(笑)」
「そうなんですね。智くん、人付き合い悪いから珍しいです(笑)よろしくお願いします。」
「ああ、もちろん。一生付き合ってく予定だから(笑) 」
「もうそんなに仲良しなんですか？！」
櫻井課長は( ´-ω- )ﾌｯって笑って
「そうだね。」って言ったけど
何かが腑に落ちない。
さっきの橘課長の事も関係してるのかな？
聞いてもいいのかな？
あんなに弱々しい橘課長を見たのは初めてだし
そんな彼女をいくら友達とはいえ、男性の家に置いてくるって、
どうなんだろう？
いろいろグルグル考えてると
「聞きたいことあるんだろ？そんな顔してる。」
って、ほっぺをペチペチされた。
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作者名：ハルヒ
| 作成日時：2020年2月15日 9時
