最愛 3 (ページ11)

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フロアの隅の丸いテーブル。

置いてあるメニュー見るとほんとに凄い品数。

チーズ盛り合わせと野菜スティックをオーダーした所に課長が戻ってきた。

「おまたせー」

って、私の前に置かれたのは

可愛いカクテルではなくて

緑の瓶ビールだった。

瓶ビールっっ!!

「ん？ビールじゃない気分だった？」

課長も同じもの飲みながらちょっと笑う。

「普通、こういう時は可愛いカクテルとかじゃないですか？」

で、きゃー可愛いぃーって盛り上がって

君にピッタリだと思ってとか

そんな甘ーい時間の始まりじゃないですかー？

「それはシタゴコロのある男がすることだろ？A今までどんな男と付き合ってたんだよ。」

って。

むー。
なるほど。

ってことは、

課長にはシタゴコロないよ！

を

宣言されたってこと？

そうだよね、

うん、そうなんだよ。

ショック受けてる私がおかしいの。

「あははは。Aはほんと見てて飽きない。」

私の頭にポンと手をのせて

「次は可愛いカクテルにしような。」

って笑った。

キラースマイル!!!!

そして

なんてことを!!!!

可愛いカクテル=シタゴコロ

が、成り立ってしまってる私の脳内。

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