傷だらけな能力者2 (ページ16)

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決別1 ページ16

翔side(回想)

翔「ごめん、気持ちは嬉しいけど好きな子がいるんだ。だから、ごめんね？」

高校1年の冬、俺は学校の屋上で女子生徒からの告白を受けた。

女子生徒は、涙を流して屋上を去った。

雅「しょーちゃん、また女の子フッたの？」

あひゃひゃと笑いながら、俺に尋ねる。

裕「ほんま、これで何回目やろうな？」

和「モテますねぇ？」

俺たちは、全員同じ学校に通っていた。

信「一回くらい付き合ってみてもええんとちゃう？」

……こいつら、人ごとだと思って。

翔「好きな子にモテなきゃ意味ないだろ？」

貴方「翔、好きな子いるの？」

！？

急にAが現れる。

翔「び、びっくりさせんなよ！」

貴方「えー？それより、好きな子って誰？」

純粋な目をして聞く。

和「好きな子…誰でしょうねぇ？」

信「誰やろうなぁ？」

ドSコンビがニヤニヤしながら、俺に向かって言う。

翔「あー！この話終わり！」

貴方「えー！答えてよぉ」

思えば、最後に仲良くAと会話したのは、この時かもしれない。