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ru「ふっかさん?…出来るかわかんないですけど……はい、やってみます」
fk「No.5、久しぶり。俺だよ、No.4」
5「……」
返答はない。
もしかしたら声が届いてないのかもしれないけど、俺は続けた。
fk「お前はNo.7と一緒で昔から、No.1のお兄ちゃんしてたよな。年齢は同じなのにアイツだけちょっと子供っぽかったし。
今のそれは、その延長なのかもしれない。でももし、その件でNo.1がまだ苦しんでいるとしたら?」
5「ぇ…」
反応した。
本当に小さな声だったけど、確かに今声を出した。
聞こえてるんだな。
fk「どうやら現世のNo.2が子供の頃に1度、No.1が謝りに来たらしいんだ。全員生まれ変わって年齢が同じなのにも関わらず、No.1だけは姿形の変わっていないまま」
5「ちょっと待て…それって、」
fk「そう、No.1はあの事件の日死ななかった可能性がある」
No.5は口をパクパクして、どうやら戸惑っているようだ。
そして少し落ち着いた頃、俺に向けて言葉を放った。
5「だとしたら、No.1はまだ昔の事を引きずって…」
ここからは憶測を突きつけて、反応を見て話を変えていくしかない。
上手く行けば全てを聞き出すことが出来る。
ちょっとだけ、罪悪感はあるけどね。
fk「No.5の持つ情報は、記憶を失ったまま生まれ変わったNo.1に伝わる事を避けるために隠してたんだろ?」
5「っ…!」
当たり。
fk「でもNo.1は記憶も失っていなければ、逆に苦しんでいる可能性だってある。全員が手を組めば、助けられるかもしれないんだ。まだ確実じゃない、でもNo.5…手伝って欲しい。頼む」
迷っているのか、それでも話せないのか。
No.5は口を噤んだ。
ラウールはこれ以上俺の声を届ける事は出来ない、とジェスチャーで伝えてくれる。
今のでNo.5の気持ちが変わったかどうかは分からない。
俺の肩にゆっくりと置かれた手は舘さんのもので、見上げると優しく微笑んでくれていた。
5「………翔太って言ったか?」
No.5が呟くように言った。
nb「おう」
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花(プロフ) - 星さん» また、最後には本来は良い人だった、という最終点を用意した事で、少しでも緩和されるようにと思いこの役に5人を入れました。少しネタバレになる発言ではございますが、嵐さんのお名前をお借りした理由を適切にお伝えするために失礼致します。 (2020年8月24日 22時) (レス) id: 3efdfc6162 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - 星さん» 貴重なご感想ありがとうございます。私も嵐担とスノ担の掛け持ちです。私は嵐さんメインのお話が書けない為、どこかで書きたいと思っており、今回の様になりました。不快な気持ちにさせてしまったこと、大変申し訳ございません (2020年8月24日 22時) (レス) id: 3efdfc6162 (このIDを非表示/違反報告)
星 - ストーリーが好きなだけに本当に残念です。長文失礼しました。 (2020年8月24日 21時) (レス) id: f4d89dd0be (このIDを非表示/違反報告)
星 - スノ担の中には、嵐担と掛け持ちしている人も多くいます。その人たちの気持ちは考えなかったのでしょうか?そもそもこの悪役が嵐である必要性が全くわかりません。作品に他グルの名前を出すのなら、最初に注意書きをするのがマナーだと思います。悪役なら尚更。 (2020年8月24日 21時) (レス) id: f4d89dd0be (このIDを非表示/違反報告)
星 - 初めまして、いつも楽しく作品拝読しております。この作品は大変面白いと思いますが、なぜ悪役に嵐の名前を使ったのでしょうか。普通の登場人物ならまだしも悪役で。はっきり言いますが、嵐担からすると非常に不愉快です。 (2020年8月24日 21時) (レス) id: f4d89dd0be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花 | 作成日時:2020年5月14日 9時