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sk「ぅん」
ab「なら、さ。またあの頃に元通りだよね」
少し意地悪なその言葉に、佐久間は目を少しだけ見開いて、もう一度頷いた。
反応だけで全部分かってしまう。
佐久間はそんなの嫌だと思ってることくらい簡単に。
なのに、それを良しとしない佐久間の口と行動。
俺はそれを炙り始めた。
ab「また、友達に戻れるんだよね？俺達。これからも、友達としていれるんだよね？」
言葉の一つ一つに、唇をゆっくりじわじわと噛み締めていく佐久間。
きっとここで俺が告白しても、彼は断るだろう。
心の中で諦めてしまっているから。
だけど、それでもほんの少しだけ本当の気持ちが隠されてる。
だから俺は佐久間の口から聞くよ、ちゃんと。
sk「ぃ…やだ、嫌だ」
ab「何が嫌なの？これから誤解を解いていこう、少しずつ」
sk「そういうことじゃ…ない！」
そう言うと、佐久間は俺の手を引いて走り出した。
秋葉原からそんなに離れていないマンションに入ると、エレベーターを通り過ぎて階段を登り始める。
立ち止まれない、佐久間は足が早いから息が切れて辛い。
着いていくだけで必死だ。
そのまま階段を駆け上がって、7階で佐久間の家へと押し込まれる。
何度か来たことのある佐久間の家。
微かにリビングの方で落ちたフィギュアが見えた。
ab「さく…ん？！」
唇を塞がれて、壁に追いやられる。
目を固く閉じた佐久間からは何の感情も読み取れない。
少しすると、身体はゆっくりと離れた。
走ったのと息を止められたので窒息死しそうな俺に、佐久間は何も言わなかった。
ゆっくりと手を上げていって、俺の胸ぐらを掴む。
sk「元に戻るなんて嫌だ！！友達なんて、もう…やっと、やっと仲直り出来た！俺は…ずっと、」
ab「佐久間…はさ、あの日俺の事を嫌いになった？」
そう聞くと、思いっきり首を横に振る。
そっか、良かった。
なんて簡単な安堵。
でもそれ以外に言葉なんて思いつかないし、出てこない。
佐久間ともう一度目を合わせると、手は1度そこを離れて、今度は俺の頬へとやって来る。
sk「ずっと、どうしたら阿部ちゃんともう一度ちゃんと話せるかって考えてた。
俺はずっと…ずっと阿部ちゃんのことが好きだったから」
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花(プロフ) - 主さん» ありがとうございます^^*次はいわふかです、是非ご愛読頂けると嬉しいです！ (2020年8月24日 7時) (
レス) id: 3efdfc6162 (このIDを非表示/違反報告)
主(プロフ) - さくあべ完結おめでとうございます！！ゆり組もいわふかも楽しみにしています(*'▽')更新楽しみにしております、頑張ってください！！ (2020年8月23日 17時) (レス) id: fe76b4d331 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花
| 作成日時：2020年8月5日 6時
