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それから数日経った頃のこと、俺は勉強に重きを置いて、何もかもから目を逸らした。
はずだったのに。
fk「あ、いた！」
その声に振り返れば、深澤辰哉がいた。
それも俺を指差して仁王立ちしながら。
fk「ほんっと探したわ！阿部君だよね？」
突然胸ぐらを掴むような事をすれば恨みも買う。
慰謝料だろうか、殴られるのだろうか。
そう身構えると、やめてよと笑われる。
fk「悪いね、勝手に名前調べちゃって。阿部君さ、俺と同じ学部だよな？レポート見して！参考にしたいから」
それはつまり、見せるだけで許してやるという事か？
兎にも角にも己にも罪悪感はあったわけで、俺は素直にレポートを手渡した。
ありがとう〜なんて受け取って、近くにあったベンチで読み始める深澤辰哉。
fk「ありがとう！助かった！」
ab「…どうも」
fk「君さ、俺と友達にならない？」
え、なんて呟くと、彼はいつも阿部君1人だしなんて付け加えた。
俺と？友達に？
突然胸ぐら掴むようなヤバい奴と？
こいつの方が頭おかしいかもしれない、なんて考え始めると、途端に笑えてきた。
fk「え、なんか面白かった？」
ab「ごめんなさい。うん、いいよ」
それからだ、ふっかと呼ぶようになって、就職先も同じで、まるで幼なじみのように仲良くし始めたのは。
ふっかには今でもあの時の事を謝ってはいない。
きっと本人も触れることは無い。
それがお互いの1番良い距離感だと分かっているから。
fk「阿部ちゃんなに、ボケーッとして。それ逆走だけど 」
ab「ぇ？あ！うっわ最悪だ…」
fk「はははは！まあいいじゃん。もう1戦やろう」
そしてまた新しくレースを始める。
途中、ふっかがレースを止めた。
ab「…ん？どうしたの」
fk「おかしいよ、それで抱かれるなんて。もしかして佐久間も阿部ちゃんもさ、お互いの事そういう目で見てたんじゃないの？」
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花(プロフ) - 主さん» ありがとうございます^^*次はいわふかです、是非ご愛読頂けると嬉しいです！ (2020年8月24日 7時) (
レス) id: 3efdfc6162 (このIDを非表示/違反報告)
主(プロフ) - さくあべ完結おめでとうございます！！ゆり組もいわふかも楽しみにしています(*'▽')更新楽しみにしております、頑張ってください！！ (2020年8月23日 17時) (レス) id: fe76b4d331 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花
| 作成日時：2020年8月5日 6時
