愛のかたまり99 ページ2
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『二人のことなんだから
ちゃんと話し合うべきだよ。』
タツヤからの言葉を振り返る帰り道。
意外とハッキリ言うんだ、あの人。
高校時代は誰にでも優しいで人気者だったタツヤが
あんな遠慮なくズバズバ言うことが予想外で。
タツヤの言う通り、
紫耀ちゃんに話したほうがいいのかな。
理由も分からず連絡が取れてない彼からすれば
きっと訳が分からないよね。
エントランスへ入り、オートロックを解除し、
エレベーターを待ってる間に
鞄から携帯取り出す。
ピンポン、と1階に着いたエレベーターに乗り、
自分の部屋の階に到着したと同時に
携帯の受話口を耳に当てた。
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耳元に鳴り響くコール音を聞きながら
部屋の鍵を開け、玄関に入ったと同時に
『A?』と数時間ぶりに聞く声。
あ「もしもし、しょー…ちゃ…」
…ん?
玄関に綺麗に踵を揃えて置いてある、
見慣れた靴を見て、
段々と言葉が途切れ途切れになった。
リビングには灯りが点いていて。
もしや…
あ「ねぇ、紫耀ちゃん?今どこいる?」
靴を脱ぎ、恐る恐る廊下を歩きながら
電話の相手である彼に問いかける。
紫『どこって…』
リビングのドアノブに手を掛け、
開けると、
紫「Aん家いるよ。」
私と同じく携帯を耳に当てて
ソファに座ってる紫耀ちゃんの姿が
すぐ視界に入った。
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作者名:rion | 作成日時:2019年3月27日 16時