愛のかたまり98 ページ1
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体が固まったまま目を丸くした。
なんでタツヤが知ってるの…?
タツヤ「映画の撮影してた時さ、」
口を噤む私を横目に話を続けた。
タツヤ「時々Aを見てる時の彼の視線で
なんとなく察したんだよ。」
あ「…彼の視線…?」
ようやく動かすことが出来た口。
タツヤに顔を向け、問いかける。
タツヤ「すっげぇ優しい目してた。
愛しそうにね。」
頬杖付いてそう言った後、
私にニコリと微笑みかけた。
途端に気恥ずかしくなって
顔を俯かせる。
そんなの自分じゃ全然気付かなかった。
彼と同じ現場で仕事してる時は
あまり意識しないよう仕事にだけ
集中してたから。
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タツヤ「大丈夫。
誰かに言うつもりないから。」
「何があったの?」と促されて。
もうバレてるなら
これ以上隠す必要はないと思い、
あ「実は…」
意を決した。
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今、週刊誌に狙われてること
私とのことで彼のアイドル活動が
危うくなること
あ「もう…どうすればいいのか
分からなくて…」
いくら考えても答えなんて見つからない。
だから今こうして彼の連絡を
無視しちゃってるのだけど。
タツヤ「でもちゃんと彼にも
話した方がいいんじゃない?」
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作者名:rion | 作成日時:2019年3月27日 16時