愛のかたまり45 ページ44
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あ「ブッ!ん…ッ!」
隣で小谷の話に耳を傾けながら
チーズリゾットを口に入れた瞬間、
唐突すぎる発言に食べた物を詰まらせた。
口元押さえ、急いでワインを喉へ流し込む。
あ「は…っ、はぁっ!?」
プロポーズ!?
眉間に皺を寄せ、顰め面で小谷を見つめた。
小「気持ちはもちろん嬉しかったんですけど、
でも結婚したら家庭に入ってほしいって
言われて…」
タツヤ「小谷さん自身は今の仕事続けたいんだ。」
小「そうなんです…。」
タツヤ「それでどうすればいいか
悩んでるってことね。」
…
…ちょ、ちょっとちょっと…。
フツーに話進めてるけど、
色々私だけ追いついてないよ??
なんなら栗原くんはどうしてそんな平然と
してるのか分からないんだけど??
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あ「ちょっと待って。
その彼氏と付き合ってどれくらいなの?」
展開早すぎない?
小「2ヶ月ですよ。」
あ「2ヶ月で結婚…」
小「まぁ今の世間ではスピード婚って
言われてますよね。
それに絶対すぐ離婚するって。」
一瞬離婚の二文字が過ぎっていた私の考えを
読み取られた気がして、ドキリとする。
小「でもそんなの分からなくないですか?
あくまで周りの勝手な偏見であって
別に未来の予知をしてるわけでもないし。
ぶっちゃけ結婚に交際期間って
関係ないと私は思ってるんですよね。」
タツヤ「確かに。
お見合いしてすぐ結婚する人もいれば
何年もの交際期間を経て結婚する人もいるし
一昔前は交際期間0日で結婚が当たり前だったし。
結婚は人それぞれだからね。」
あ「…」
栗原くんも口挟んできて話し進められたら
返す言葉が見つからない…。
てかなんか攻め立てられてる気分…。
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作者名:rion | 作成日時:2018年12月6日 15時