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愛のかたまり35 ページ35

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あ「はぁ〜…もう最悪…。」







つくづくなんで女ってめんどくさいんだろう。



気分は上がったり、下がったり。


まるでジェットコースターみたいに


情緒不安定で、ほんの些細なことでイライラする。







小「柳瀬さん大丈夫ですか?」



あ「全然大丈夫じゃない…。」





腰とお腹がダブルで痛い。



一応家出る前に痛み止め薬飲んできたけど、


効き目がまるでない。





あ「ごめん。ちょっとトイレ行ってくる。」





どろっとした塊が出たのを感じ、


ナプキンを取り替えようとトイレに駆け込んだ。







月一のモノが昨日から始まって


体調が絶不調すぎる。





ソレが始まったってだけで苛々が募って。



早く家帰って横になりたかった。







.







トイレから出て廊下を歩いてると、





「柳瀬さんっ!」





背後から名前を呼ばれる。





あ「はい?」





眉間に皺寄せて若干苛つきを含んだ声で


返事をしてしまってハッとする。



振り返れば、私を呼んだのは紫耀ちゃんで。







紫「…すいません。やっぱなんもないです。」





私の表情見た後そう言って、


食堂に行ってしまった。







…あーあ。やっちゃった。


紫耀ちゃんに冷たく返事しちゃった…。



うしろめたい気持ちになって、肩を落とす。







あ「はぁ。」





月のモノはとても厄介だ。







.







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深夜、腰の痛みで目が覚める。





トイレを済まし、リビング突き抜けて


寝室に戻ろうとしたら、





あ「ん?」





テーブルに置いてある


私が大好きなフルーツヨーグルトを発見。



その横には、


短文の置き手紙も置かれてあった。







"お疲れ様。

あまり無理したらダメだよ。

お腹ポンポン出来なくてごめんね。"







最後に"紫耀より"と決してお世辞でも


綺麗とは言えない小学生みたいな字で


文面が書かれてあって。







もしかして…



ふと思い立ち、キッチンへ行く。





あ「やっぱり…!」





コンロに置かれてる小さな鍋の蓋を開けると


卵と鶏肉を使ったお粥が作り置きされてあった。





多分だけど、


私が寝てる間に家来て作りにきた…?



ていうかそうとしか考えられないんだけど。









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作者名:rion | 作成日時:2018年12月6日 15時

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