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愛のかたまり32 ページ32

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箸を止めず、ひたすらご飯を口に詰めてると


目の前から感じる視線。





あ「…食べないの?」





頬杖突いて私を見つめる彼の眼差しは


とても優しい目をしていた。





紫「実はさっきちょいちょいつまみ食いしたから

そこまで腹減ってないかな。」



あ「そうなの?」





てかそんなに見つめられたら


すごく食べづらいんだけど…。







電話の時は様子が変だなって思ってたけど、


目の前にいる紫耀ちゃんは特に変わりなく感じる。



私の考えすぎだった?







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ご飯食べ終え、皿洗いまでしてくれるという


紫耀ちゃんの言葉に甘え、私はお風呂に入って


肩まで湯船に浸かり疲れを取る。





お風呂から出ると、リビングに彼の姿はなくて。



寝室に行くとベッドに入って既に寝ていた。







あ「おやすみ。」





彼に背中を向けて目を閉じる。







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あ「…起きてたの?」



紫「先寝るわけないじゃん。」





お腹に腕を巻き付け、


私の足に自分の足を絡ませて。



彼の胸にすっぽり収まり、


ピタッと密着状態になる。







紫「…俺ってめんどくさい?」





やっぱり要すがおかしかったのは


勘違いじゃなかったらしい。





唐突な発言に、小谷が言ってた話を


ずっと気にしてたんだ。





あ「あれは、言葉の綾で…」



紫「正直に言っていいよ。」









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作者名:rion | 作成日時:2018年12月6日 15時

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