愛のかたまり15 ページ15
.
.
映画の出演が決まったという紫耀ちゃん。
しかも恋愛系の主演映画らしく、
他の仕事もこなしながら
撮影前の顔合わせなどをしたりで
休みなく多忙を極める日々が始まった。
しばらく家に泊まりに来れない彼は、
仕事の合間にLINEが送られてきたり
仕事が終わると電話してきてくれたり。
付き合い始めてから変わらず連絡がマメで。
だからなのかな。
会わない期間が開いちゃっても
不安な気持ちはなくて、意外と平気だったりする。
.
あ「それでねー、紗里と話してて
今度の土曜日集まることになったんだけど、
行って来てもいい?」
紫「いいんじゃない?
学生時代の友達と会うなんて貴重なんだしさ。
行っておいで。」
仕事を終えた紫耀ちゃんとの電話。
紗里に誘われてたプチ同窓会の件を
すっかり忘れていた私は、
先程届いた紗里からのLINEで思い出した。
それで早速紫耀ちゃんに確認してるんだけど、
基本首を振ることはない彼は
もちろん快く承諾してくれた。
紫「でもあんまり飲みすぎないでね。
なんなら場所行ってくれれば迎え行くし。」
ちょっと心配性の彼。
私のためならどんなに仕事が忙しくても
どんなに離れた場所にいても
すぐさま迎えに行くと言ってくれる。
「俺は全然王子様なんかじゃない」って
本人は凄く否定してるけど、
そういうとこは本当王子様だってことを
彼は気付いてないらしい。
あ「ううん!大丈夫。
ちゃんと一人で帰れるから。」
実際は付き合ってから一度も迎えに
来てもらったことないんだけどね。
なんだか申し訳なく感じて
その気持ちだけ受け取って終わり。
.
4242人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:rion | 作成日時:2018年12月6日 15時