愛のかたまり14 ページ14
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あ「だからって私の弱いとこばっか
狙うのやめてよ。」
紫「あははっ。分かった?
反応面白くてついつい…ごめんね。」
ペロッと舌出をして
可愛く謝られたらそれ以上怒れなくなる。
結局私は紫耀ちゃんに甘い。
紫「でも俺はAと入れる時間を
大事にしたいから、
今一緒にいるこの時だけは、
Aに触れてたい。」
私の左頬を触れながら真っ直ぐ見つめられ、
そんな照れくさい台詞をサラッと言ってのけちゃう
紫耀ちゃんにこっちが照れくさくなって。
ジワジワと顔が熱くなってくのが分かった。
あ「…ごめんね。紫耀ちゃん。」
でもそう言ってくれるのは嬉しい。
いつも思ったことはストレートに
言ってくれる彼。
そういうところが好きなうちの一つで。
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あ「…紫耀ちゃん?」
紫「んー?」
あ「どこ向かってるの?」
紫耀ちゃんの台詞に胸がキュンっと鳴って
浸かっていたら、お姫様抱っこされ、
どこかへ移動し出す。
紫「え〜?ベッド。」
そして、澄ました顔で誤魔化すことなく
ストレートに言う。
清々しいくらいにサラッと。
あ「…なんで?」
なんとなく目的は分かってるけど。
寝るにはまだ時間的にも早いし。
だけど、一応…ね?
紫「Aともっと触れ合いたいから。
それに、やっぱ久々に味わいたいじゃん?」
あ「…なにを味わうの」
寝室に着き、割れ物を扱うように
優しくベッドへ私を寝かせて、
紫「なにって、
Aの他に何があんの?」
当たり前でしょ、とでも言うような顔で
私の上に跨り、覆い被さる。
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紫「大好きだよ。」
甘い言葉を口にしてから、重なる唇。
あ「…もう。いつも調子いいんだから。」
…なんて。
そんなこと言いながらもやっぱり私は彼に弱い。
自然と紫耀ちゃんの首に腕を絡め、
紫「ふふ。俺の勝ち。」
離れた唇がまた重なり、
その日はそれはそれはとても甘い夜を過ごした。
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作者名:rion | 作成日時:2018年12月6日 15時