今まで通り ページ35
玲於side
Aがゆうには顔も本当に似てないし
性格も全然違うし
ところどころで自分だけ
何か違うんじゃないかって違和感を持っていたらしい。
『最初は半分ネタだと思ってたの、でも割と本気かもって思ったのは二年前、LDHに就職するってなった時戸籍取りに行くってお母さんに言ったら全力で私が行くからいいっ言われたこと。そこでね、なんとなくわかっちゃったんだ。』
普通もう成人してるのに戸籍親が取りに行くのはおかしいでしょ?って。
…全然気がつかなかった。
じゃあ俺だけか、なんも知らずにいままで生きてきたのは。
『だからね、聞いた時はやっぱりショックだったけどあぁやっぱりかって思ってて。だから、』
玲於「A」
『…はい』
玲於「俺が…俺がいるから。今までとなーんも変わんないから。」
Aの顔をまっすぐ見て、
ただ伝われって思ってた。
玲於「嫌だってゆってもお前の隣にずっといる」
Aの頬に光る一粒の涙を親指でぬぐって
俺はここにいるから大丈夫だよって
ちゃんと伝わるように
その華奢な体を抱きしめた。
『玲於?…』
玲於「ん?」
『わたし、血は繋がってなくても玲於と兄弟で本当によかった。』
玲於「…うん。」
本当だったらここで大抵の人は喜ぶんだろうけど
俺にとってこの言葉は
改めて、俺とAの間には
兄弟という固い絆で結ばれてるんだってことを
思い知らされる言葉だった。
『…そっか、だからあの日ネックレスくれたんだね。』
Aが落ちついたところで
Aの本当の誕生日が12月8日で
だからディナーに招待して
月のネックレスプレゼントしたんだってことを話した。
『玲於、あとね、このことなんだけど…』
玲於「もちろん、お前がゆってほしくないならこの先ずっと誰にも言うつもりないし、公表するならするで、任せる。」
『うん…じゃあ、今まで通りがいいからこのまままにしてくれる?』
玲於「もちろん。」
落ち着いたらNYのご両親の所一緒に会いに行こうってことも話したら
A嬉しそうにうなずいてくれた。
一緒に家に帰って飯食って
いつも通りの夜。
『れーお、先にお風呂入っちゃうね〜』
玲於「30分以内に出ないと罰金ね」
『なんで?!なんでお風呂入るのに罰金とられないといけないの?!』
いつもと変わらない感じで俺にも接してくれて。
それに俺もこたえて。
……もう、このままでいい。
なにも望まない。…まだ、いまはね。
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玲都 - もーーやばいです、、玲於くんも龍友くんも好きすぎて困ってるのでこのお話たまらないです。もうすでにこのお話大好きです(笑) (2018年2月18日 8時) (レス) id: f03f18b1cc (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 佐野ゆうな…玲於,龍友さん» 同じ趣味の方ですね!笑今後の展望もお楽しみに(^ν^)コメントありがとうございました(^ω^) (2018年2月15日 11時) (レス) id: e3065fb40d (このIDを非表示/違反報告)
佐野ゆうな…玲於,龍友(プロフ) - めっちゃ良いです!玲於くんと龍友くん二人とも大好きなんですよ~!ほんと最高です!次の更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2018年2月14日 16時) (レス) id: 810010de63 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - あいらさん» ご感想ありがとうございます( ; ; )わわ、ほんとですね、某キーボードアプリに少し頼りすぎていました汗さっそく修正させていただきます!感謝です(^ν^) (2018年2月14日 11時) (レス) id: e3065fb40d (このIDを非表示/違反報告)
あいら(プロフ) - このお話面白いです(^^)ちなみになんですが、CLAMPじゃなくてKRUMPですよ♪CLAMPだと作家さんのお名前になってしまいますので! (2018年2月14日 9時) (レス) id: 43e305eaaf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆず | 作成日時:2018年1月31日 2時