太陽も月も。 ［玲於×龍友 ］

カップル？ ページ13

ASide


『結構登るね…』

龍友「ええやんええやん、ええトレーニングになるわ(笑)」


『んもう、こんな時もトレーニングのこと？』


龍友「筋肉バカやからな」


『あ、自分でゆっちゃうんだ(笑)』

美味しい夜ご飯をいただいたあとは
いよいよ六甲山へ出発！


旅館のフロントでね、
「予約していた数原です」って言ってたのが
ものすごくキュンときた。
ほんと、どこまでもかっこいい。


有馬温泉から六甲山を結ぶロープウェイまで
旅館からは徒歩！なんだけど
坂が、予想以上に続いて結構疲れる．．．


ピコンッ

【ねぇ、今日朝珍しく早く出てたけどいまどこにいんの？】
【仕事も休みだったらしいじゃん】
【え、もしかして家出？今日帰ってこねぇ？】


『うわぁ．．．』


龍友「ん？どうしたん？」


『玲於がね、予想以上に過保護発揮してて…』


龍友「心配してるんやな(笑)なんて言ってきたん？」


『ううん、1日くらい不在にしてもバレないかな〜って思ってなにもゆってない』


龍友「え、それはあかんわ、ちゃんと連絡しとき」


『はい……』


龍友「ん、いい子。」


龍友くんがそういうなら仕方ない

【ごめんごめん、ゆうの忘れてた】
【今日は佳帆子の家にお泊まりなの！】
【明日には帰るから】
【1人で寂しいだろうけど我慢してね♡】



すると秒で返ってきた返信

【はぁもうほんとやめて】
【無駄なエネルギー使ったわ】
【んなわけねぇだろばーか】
(憎たらしいスタンプ)
【罰として明日の夜お前晩飯係ね】
【俺、明日帰り早いから】


『クソレオ…』


龍友「ん？玲於なんて？」


『あ、もう大丈夫だとおもう！…あ！あれロープウェイ乗り場じゃない？』


玲於のことなんてすっかり忘れてたのに
もう、思い出しちゃったじゃん。
それと同時に月のネックレスの存在も思い出して。
首元にあるかどうかを手探りで確認、
…よし、大丈夫だ。


山頂には10分位で到着して。
わぁ…さすが夜景スポット。
ほとんどがカップル、カップル、またカップル。
…わたしたちもはたからみたら、
カップル同士みたいにみえてるのかな？


龍友「むこうやな、ほら、いこ？」


ん、って今度はしっかりと左手差し出してくれて
一瞬ビックリしちゃったんだけど

『うん…！♡』

嬉しくてその手を思いっきり握り返す。
思わずギューってしたら
龍友くん笑いながらギューってやり返してくれて


ほら、やっぱりはたからみたら
わたしたちもカップルにしかみえないでしょ♡

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