好きって言ってよ２［佐野玲於］完結

今日は ページ25

ASide



わたしが落ち着くまで、
玲於くんずっと肩トントンしてまっててくれて。




［よし、じゃあ帰ろっか。］




『…うん。』



玲於くんと一緒に練習室まで戻る。


『ねえ玲於くん、…ありがとう。』



［ふふっ、なに急に(笑)］



『…言いたくなっちゃったの！…あ、ねえねえ、ご褒美って結局なんだったの…？』




［あー、それは今日はもうやめた。…それより、今日はAちゃん家行っていい？］




はぁ、ダメだ、顔があつい。






一緒にタクシーにのってマンションまで帰ってきて向かった先は玲於くん家
…じゃなくてその隣の家。


『ただいま〜』



［おかえりーおじゃましま〜す、わ、めっちゃ綺麗じゃん…(笑)］



『そうかな？…あ、まあ空のどん兵衛は散乱してないかも…』




［いやまって？俺の家もさいきんは散乱してないから！］



『わわたしのおかげ？』


［ははっ、そうかも(笑)］



玲於くんがお家にちゃんと入るのは初めてだからなんか緊張しちゃう。
はぁ、ほんとに彼女なんだ、わたし。

少ししたら玲於くん、荷物もってお風呂入りにお家帰っちゃって。


後で来るっていうからわたしもやりたいことやってお風呂入ってソファで待ってたんだけど。



…ね、ねむい。
今日はほんとにたくさんのことがあったな、
日本に帰ってきたり、そうそうに地獄まで突き落とされたり、かとおもったら天国に連れてきてもらったり

ああ、ねむい．．．


ガチャ



［あれ？…Aちゃん、寝てんじゃん(笑)］



『あ、れおくん〜…ねてないよぉ〜…』



［もう声が寝てるわ(笑)ね、そこで寝たら風邪ひく。ベッド行こ］



お風呂上がりの玲於くんがちかづいてくる気がする、
あ、いいにおい、
…やだ、わたし変態じゃん。



［ベッドこっちの部屋だよね？］




『……うん〜…』




カチャ

［しつれーしまーす、わ、やべ(笑)］



ん〜なんか玲於くんごにょごにょ言ってるなぁ
わ、何日かぶりのベットだ、ふわふわ〜♡
．．．ハッ！！


『い、一緒に寝るの…？？』


［いや、当たり前でしょ？やっと付き合えたんだから、え？いやなの？(笑)］


玲於くんの顔が至近距離にあるって頭のどこかが察知してくれたおかげで
眠気から解放された、え、ちかいよ…


［だいじょーぶだって、今日はなんもしないって約束したし］



『もう！そうゆうことじゃなくて…！！』



もう、絶対からかわれてるよ…！
それにしても、今日はって…(笑)

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