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「うむ!ここだな!」

『こ、ここで…夫婦役…布団が一組…。』


夫婦らしく過ごそう!との師範の提案で
昼間のうちから集落に入った私たち。
道中から私の心臓はうるさく鳴り響き、
夜に過ごす小屋の中の一組しかない布団を見た時には破裂しそうであった。










ひとまず昼餉を、と訪れた定食屋。
緊張しすぎてやっと一人前を食べた私と
普段と変わりなく五人前をペロリと平らげた師範。


「む、A、ついているぞ!」


食後、私はきな粉の団子を、
師範はみたらし団子を食べていた時。
私の口の端に付いたきな粉に気付いた彼が指でそれを拭うとペロリと舐めた。





『なっ…し、はん…。』

「うむ!甘くて美味いな!」


顔を真っ赤にすることしかできない私だが
ふと、師範の口の端にもみたらしのたれが
ついていることに気付いてしまう。



『し、師範も…付いてますよ…?』

ここ、と自分の口の端を指して教えるが、
師範はにっこり笑ったかと思えば


「む、そうか!では拭ってくれ!」

なんて言いながら顔をこちらに近付ける。



『え!?な、なんで…!?』

「夫婦だからな!頼む!」


端正な顔立ちを目の前に、赤面せずにいられる女性がいるならぜひ会ってみたい。
無理です、と一度は拒否をするも
そんな事を言わずに、さぁ!なんて言われてしまえばもう私に選択肢は一つしか残されていなかった。





『し、失礼します…。』

震える指先で師範の口の端に触れる。
よりによって唇のすぐ側だ。
師範よ、何故こんな所に付けたのだ。

拭った指をどこかで拭くわけにもいかず、
同じようにぺろりと舐めればありがとう!との言葉と共にしかし愛いな!君は!なんて甘い言葉を吐かれ、もうお腹いっぱいである。


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愛之助(プロフ) - あ〜〜😭URL送ってくれてありがとう…煉獄さん本当にかっこいい解釈一致でしかないもういっつも文が最高かてぇ…本当に無料で読ませてくれてありがとう…🙏 (2021年11月2日 21時) (レス) @page23 id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
唯梨(プロフ) - 衣世さん» 衣世さん読んでいただきありがとうございました!あるとすればそれは…の内容はほんと、好きに想像してください!ふふふ (2021年10月19日 9時) (レス) id: 7ac5652e2e (このIDを非表示/違反報告)
唯梨(プロフ) - ひよさん» 遅くなり申し訳ありません!!最後までお読みいただきありがとうございました!煉獄さん、ずるい男です。もう呪いでしかありませんでした…来世があれば一発ビンタしたいです。← (2021年10月19日 9時) (レス) id: 7ac5652e2e (このIDを非表示/違反報告)
唯梨(プロフ) - 澪凪さん» 遅くなりごめんね!読んでくれてありがとう♡そんな大したことないからそんな褒めなくていいよ!笑 (2021年10月19日 9時) (レス) id: 7ac5652e2e (このIDを非表示/違反報告)
衣世(プロフ) - 完結おめでとうございます!切ないっ(/_;)/~~いつも解説ありがたいです!それ とは何か…まだわからない私です(ごめんなさい)唯梨さんの小説読めて嬉しいです!! (2021年9月30日 7時) (レス) @page22 id: 1ea4fe96cf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:唯梨 | 作成日時:2021年9月18日 21時

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