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どれほど眠っていたのだろうか。
ずっとずっと、暗闇の中をさまよっていた。
寒くて怖くて、どうにかなりそうだった。







“こちらへおいで”


ふと、光が差し込んで誰かがこちらに手を差し伸べていた。
暖かくて、優しそうな手だった。


“待っているぞ、ずっとな”

大好きな師範の声がした。













『し、はん…っ、?』

全身が痛くて動かせない。
動かせるとしたら冗談抜きに瞼と目玉だけだ。
眩しさに、眉間に皺を寄せながら目を開けると、
辺り一面が白、無機質な部屋で薬品の匂いが充満していたのだった。


ふと、左手付近に違和感を感じた。
目線だけをそちらにやった瞬間、私の目からは涙がとめどなく溢れ出した。




『し、はん…師範っ…!』

「…ん…?…!A!目を覚ましたか!!」

師範は覚醒したあと、あのいつもの大きな声を出して私の目覚めを喜んでくれた。



『師範…すみませんが涙を拭ってくれませんか。』

痛くて腕が動かせなくて…と伝えると、
そうか、では…と近付いてくる。





気のせいではない。
確かに彼の手が私の頬に触れてから、
心臓の音がひどく鳴っていたのだ。





そうか、そういうことか。と
私がその胸の音の意味に気付いた時にはもう、
既に涙は引いていたのだった。


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愛之助(プロフ) - あ〜〜😭URL送ってくれてありがとう…煉獄さん本当にかっこいい解釈一致でしかないもういっつも文が最高かてぇ…本当に無料で読ませてくれてありがとう…🙏 (2021年11月2日 21時) (レス) @page23 id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
唯梨(プロフ) - 衣世さん» 衣世さん読んでいただきありがとうございました!あるとすればそれは…の内容はほんと、好きに想像してください!ふふふ (2021年10月19日 9時) (レス) id: 7ac5652e2e (このIDを非表示/違反報告)
唯梨(プロフ) - ひよさん» 遅くなり申し訳ありません!!最後までお読みいただきありがとうございました!煉獄さん、ずるい男です。もう呪いでしかありませんでした…来世があれば一発ビンタしたいです。← (2021年10月19日 9時) (レス) id: 7ac5652e2e (このIDを非表示/違反報告)
唯梨(プロフ) - 澪凪さん» 遅くなりごめんね!読んでくれてありがとう♡そんな大したことないからそんな褒めなくていいよ!笑 (2021年10月19日 9時) (レス) id: 7ac5652e2e (このIDを非表示/違反報告)
衣世(プロフ) - 完結おめでとうございます!切ないっ(/_;)/~~いつも解説ありがたいです!それ とは何か…まだわからない私です(ごめんなさい)唯梨さんの小説読めて嬉しいです!! (2021年9月30日 7時) (レス) @page22 id: 1ea4fe96cf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:唯梨 | 作成日時:2021年9月18日 21時

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