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2時間後
課題もひと段落ついたのでリビングの方に行くと、
『あ、寝落ちしてる』
ソファーにスマホを持ったまま寝ている神山さん。
『起きてください、風邪ひきますよ』
「んん...」
寝返りを打つだけで目を開く気配がない。
『神山さーん』
肩を何回かポンポンとするとパッチリと開いた目に、あ、やばいと反射的に逃げようとする、
「逃がさんで」
...できなかったけど。
『いや、今のは違います』
「何が違うん?」
いや、その、あの...と次の言葉が出てこなかった。
「ペナルティやな」
『ペナルティって...』
「Aちゃんからちゅう」
『絶対そうだと思った....』
神山さんは何かと私からのちゅうとか、ぎゅうとか、そういうのを求める。
して、って言われると恥ずかしくてしにくいんだけどな...。
『目、瞑ってください。』
ソファーに座る神山さんの前に立つ。
よし、いける。いけるぞ、私。
神山さんが目を閉じたのを確認して唇を合わせる。
「ん、合格」
唇を舐めて妖艶に微笑む神山さんにもう一生叶わないと白旗を心の中で降った。
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作者名:あんまん | 作成日時:2020年10月25日 19時