ep.8 ページ8
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とりあえず、藤井君が送ってきた内容を見ながら私も同じようにプロフィールを送った。
最後に”他に聞きたいことは特にないです。”とつけた。
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次の日
「おはよう、A!」
『あ、おはよう。昨日の小テストどうやった?』
「Aのおかげで何とか!ほんまに流石やわ」
『次はちゃんと自分で勉強しいや?』
「うん!...あ、後ろ」
後ろ?
振り返るとそこには欠伸をしながら靴を履き替えている藤井君。
「なんか最近藤井君と仲ええよな。」
『そうかな?』
「なんか最近藤井君遅刻もせんし、授業も真面目に受けてるらしいで」
へー、そうなんや。
なんでなんやろね、なんて藤井君を見ているとバチッと目が合って
「あ、こっち来た。ほな、私邪魔やろうから先行くな!」
『え、ちょっと!』
クラスメイトは何の気を遣ってか先に行ってしまい、もうなんやねんと思ってもう一度靴箱の方を見ようとすると視界がいきなり暗くなる。
藤「だーれだ」
『藤井君』
藤「正解〜」
ふわっと良い匂いがしたかと思うとまた視界が開ける。
少し見上げると綺麗な顔で微笑む藤井君。
藤「おはよう神田さん」
『うん、おはよう』
藤「朝一番に神田さんに会えて嬉しいわ」
『それはどうも』
この人のまっすぐな言葉にはじめは戸惑ったけど、人の慣れって怖いな。
『最近遅刻もせんし、授業も寝てないらしいやん。』
藤「ふふ、誰かから聞いたん?うん、せやで。
やって神田さんそういう人好きやないと思って」
『うん。好きやない』
藤「じゃあ俺頑張るな。...あ」
『え、何!?』
藤井君の手が伸びて私の前髪に触れて、そのまま髪をとかすように下へ降りる。
何だが心臓がバクバクしてまっすぐ藤井君の顔が見れない。
藤「寝癖、直ったで」
『え、あ、ああ寝癖...ありがとう』
藤「ふふ、かわい
照れた?」
『て、照れてへん!もう教室行く!』
早くなった心臓と同じくらいの早足で教室へ向かう。
イケメンって罪!なんやねん!
何ドキドキしてんねん!耐性なさすぎや自分!
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作者名:あんまん | 作成日時:2019年10月22日 10時