死神の名付け親

無駄足掻きでは無いみたい。 ページ27

＊*


う..そ...。

あのときは見えなかったのに＿＿＿？

どうして。。。？


｢真子？｣


突然顔面蒼白になった私を爽くんが心配そうに見つめる。

でもそれどころじゃない。

近いうち、爽くんは原因不明の病気で死ぬ。

その途端ものすごい恐怖が押し寄せてきて。


─ドンッ─


気づいたら爽くんを突き飛ばしてた。


｢真子...？｣


フルフルと首を横に振る。

だって。爽くんがとても傷ついた顔したから。


ご...ごめんなさい。


ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。


私はクルリときびすを返すと一気に昇降口まで降りた。


｢お前のせいであの兄ちゃんは死ぬんだ。｣


どこからきたのか


｢黒神くん＿＿＿？｣

｢お前があのとき嬢ちゃんを助けなければあの兄ちゃんは死なずにすんだ。｣

｢よおはお前があの嬢ちゃんを助けた=誰かが死んで魂が溢れるのを防がなきゃいけない。ってことであの兄ちゃんが『運』悪く死ぬことになったんだろ。｣


私のせい＿＿＿？




｢じゃあやっぱり、私がいるから＿＿＿。｣


そうだよ。私がいるから誰かが死ぬんだ。


｢爽くんじゃなくて...私に｢だーめ。｣｣


黒神くんは私の言葉を遮り言わせないよと言わんばかりの顔で私をみる。


｢前に説明しただろ。お前はおれさまの道具として一生働いてもらう。｣


｢＿＿＿どうしたらこの力を無くせる？｣


溢した言葉はそれだった。

できるはずないのに。


できないよ。


そう思ってたのに黒神くん。いや死神はその考えを崩した。


｢おれを人間にすれば消えるよ。｣


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理＿＿＿？→←泣い...てる＿＿＿？

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