死神の名付け親

私は空気 ページ22

*＊


それからは特に話すことも無く会話をせずに授業を受けた。


｢あ、そういえば黒神お前教科書もって無いだろ。黒狩見してやれよ。｣


地獄。。。


｢はい...｣


ゆっくりと机を動かす。


｢ありがとね。黒狩さん。｣


相変わらず笑顔。怖い。

私は教科書を真ん中に置くと出来る限り端による。


｢黒狩さんそんなに寄ったらイスから落ちない？｣


｢い、いえ。。。お気になさらず。私は空気ですので。。。｣


そう言うと黒神くんの顔が曇っていく。

どうも機嫌を損ねたようだ。


｢真子？おれさまの言うことが聞けないのか？｣


耳元で声がしたかと思うと私の顔が一気に赤くなる。


私は空気。私は空気。私は空気。。。

黒神くんは反応しない私をおもしろく無さそうにみてチッと舌打ちをすると退いてくれた。


｢あとで話がある。放課後屋上に来い。来なければ地獄に落とす。｣


いえもう既に地獄です。。。


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呼び出しの理由。→←ほんとの地獄。

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