死神の名付け親

ほんとの地獄。 ページ21

*＊


｢お前らー、席に着けー。｣


先生が入ってきた。

そういえば次席替えって言ってた気がする。


｢早速だが席替えするぞ。悪いなこちらで場所は決めさせてもらった。｣


と先生は私たちの席の場所が書いてあるだろう紙をピラピラと見せつけてきた。

回りからは非難の声が上がる。

光里さんと近くがいいな。


〜〜〜〜〜〜


｢てことでよろしくね。『黒狩』さん。｣


そうにっこりと微笑んでくるのは＿＿＿＿黒神くん。


｢はい...｣


私は今にも消え入りそうな声で答える。


｢真子！よろしくね！｣


そう元気に笑いかけてくれるのは前に座る
光里さん。

私は首がもげそうなくらい縦にふる。


｢おれには無いの？｣


少しブスッとした顔で聞いてきたのは光里さんの隣の爽くん。


｢へ？｣

｢おれにはよろしくね！が無いの？｣







｢＿＿＿＿...よろしくね。｣

｢よくできました。｣


私はホッとして胸をなでおろす。

今のところ心配するところは無い。

黒神くんと隣になったことを除いては。。。


これがほんとうの地獄というのですね。


＊*⋅.⋅☆.·.*＊

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