死神の名付け親 (ページ15)

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転校生ページ15

─次の日─

＊*

｢黒狩さん！おはよー！｣

後ろからかけられる声。

｢光里さん、お、おはよう。。。｣

き、気まずい。。。昨日色々あったし。

｢そ、その、、、光里さん。｣

｢ん？｣

｢昨日は色々。ごめんなさい！｣

勢いよく頭を下げる。

｢わあ！びっくりしたぁ！気にしてないよ！それに黒狩さんがいくらあたしから離れたって追いかけて追いかけてまたくっつくんだ！｣

と私とうでを絡ませてこんなふうにね！と笑った。

｢さ、この話し終わりにしよう！今日はなんてったって転校生がくるんだから！｣

｢.....。｣

｢あれー？もしかして興味ない派？｣

私はコクコクとうなずく。

｢可愛い女の子だったら嫌です...｣

｢なんでー？｣

｢光里さんがとられてしまいますから。。。｣

ハッとなって口を押さえる。まずい口走った。恥ずかしい！！！

転校生が来てもし光里さんがその子のもとへ行ってしまったらさみしいと思って、、、

｢ブッ！アハハハハハ！か、可愛い！！『真子』！大丈夫。絶対真子を一人にしないよ。｣

あ、私のこと『真子』って読んでくれてる。。。

｢あと、真子ってこれから呼んでもいい？｣

そんなやりとりがとてもくすぐったくかんじる。

｢うん。｣

｢ま、真子の場合あたしが行っちゃっても天白くんがいるしねー。｣

｢...？なんで爽くんがそこに出てきたの？｣

すると光里さんはものすごく驚いた顔をして私を見る。

｢何？おれのこと呼んだ？｣

後ろからニュッと現れたのは

｢さ、爽くん！？｣

｢おはよ！真子！｣

とりあえずおはようと返しておく。

｢で何の話ししてたの？｣

｢今日来る転校生の話しー！｣

かすかさず光里さんが答える。

｢んもう真子ったら可愛いんだよ！？あたしが転校生にとられるから来てほしく無いーって駄々こねてくれたの！｣

光里さんが私を引っ張って頭を撫でてくれた。

あったかい。。。

｢真子が可愛いのはおれの方がよく知ってるがなんか光里、腹立つ。｣

と、爽くんは最初の方めちゃくちゃ恥ずかしいことをさらりといってのけて... ...あとはよくわかんなかった。

でも、今日の朝はいつもと比べ物にならないくらいにぎやかでとても心踊るものだ。

(転校生に感謝だね。)

そう思ったのは私だけの秘密。

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