Story 28 ページ30
アメリカに着き、優作さんと合流した。
ハイスクールへの入学手続きを取り、あたしは今日から早速通うことになった。
アメリカのハイスクールは制服がないから、基本的に私服。日本生まれ日本育ち(仮)のあたしにとって、それはかなり新鮮だった。
［こんにちは。あたしはAA。よろしくね］
あたしはハイスクールで自己紹介をした。
もちろん英語で。
［何で日本から来たの？］とか
［日本ではキモノを毎日着てるって本当？］とか
［日本は銃が使えないって本当なの？］とか
色々訊かれた。
その全てにあたしはきちんと答える。第一印象が大事だから！と有希子さんに熱弁されていたし。
［じゃあAは好きな席に座っていいわよ］
［ありがとう］
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
それから1年が経った。
あたしは既にハイスクールを卒業し、大学に入っていた。
年上ばかりの学校はあたしにとってちょっと居づらいけど、新しい発見の連続で楽しかった。
そんな時だ。
「
一台のプジョーが大学のゲート前に停まっており、それに１人の女性がもたれていた。
［……どちら様で？］
本当は知っているけど、一応初対面だしで他人行儀に接する。
「Oh,sorry! 私はジョディ・サンテミリオン！一緒にー、来てもらいたーいのですがー？」
日本語だ。あたしは驚きつつも答えた。
「やだ」
あたしはハッキリ断る。
まず初対面の人間に「一緒に来てくれ」って言って来てくれると思うのか。
「……
「……！赤井さん？」
あたしはピクリと眉を上げた。
「来てくれるわよね？」
ジョディさんはニヤリ、とダメ押しをして来た。こうなったらやるしかない。
「……分かった」
あたしがため息をつきつつそう言うとジョディさんは満足げに頷き、助手席のドアを開けてくれた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 928人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おーにし(プロフ) - 零大好き(*´ー｀*)さん» ありがとうございます！降谷さんをカッコよく書けるよう精進してまいります(^^) (2018年4月21日 19時) (
レス) id: 1c4bcc000c (このIDを非表示/違反報告)
零大好き(*´ー｀*) - めっちゃ面白いです。降谷零が好きなのでいいですね！ (2018年4月20日 21時) (レス) id: 99bad809e9 (このIDを非表示/違反報告)
零音(プロフ) - おーにしさん» いえいえ、こちらこそすいません。m(_ _)m (2017年10月5日 8時) (レス) id: 0fac29e216 (このIDを非表示/違反報告)
おーにし(プロフ) - 零音さん» そうなんですよ。ご心配おかけしてすいませんでした (2017年10月5日 6時) (レス) id: 0c53be3934 (このIDを非表示/違反報告)
零音(プロフ) - おーにしさん» はい、そうです。結構似ていたので、偶然似てしまっていたんですね。 (2017年10月5日 1時) (レス) id: 0fac29e216 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おーにし x他1人 | 作成日時：2017年5月14日 0時
