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Story 19 ページ21

「……そうか」

「突拍子無さすぎて笑えるでしょ」


5人の無反応が怖くて、あたしはふざけてそう言った。


「俄かに信じ難いが……それしか説明がつかないしな」

「俺達はみんな信じるよ、A」


みんながそう言って頷いてくれる。あたしは嬉しくなって思わず笑った。


「……それで……このことが組織にバレたら多分ヤバイから……」

「このことはここにいる6人の秘密……ってこったな?」


陣平兄がカッコよく様になる笑みを浮かべた。


「安心しろ、俺達ゃ口は堅ぇんだ」

「1番軽そうなの研二兄だよね」

「くれぐれも口を滑らせないようにな、萩原」

「何で俺!?」


話がひと段落してから、赤井さんをもう一度部屋に呼んだ。


「……で?緑川はこれからどーしてくんだ?」


航兄がそう言った。


「取り敢えず……姿形を変えて別人として生活しようと思ってる。裏から組織を探っていこうかと」

「だったら変装道具持ってるし、今変装しちゃえば?その方がいいでしょ」


あたしは2階に上がり、ちまちまとした変装道具を持ち出して来た。


「これで全部かな。──陽彩兄、洗面所行って髭剃って来て。あと顔も洗ってくること。終わったら言ってね」


はい、とあたしは陽彩兄に髭剃り用のカミソリを渡し、洗面所を指差した。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


陽彩兄が準備を整え、あたしはてきぱきと陽彩兄のマスクを作り上げた。


無難に爽やかな感じのイケメンに仕上げる。

あんまり童顔過ぎてもダメだし、怪しすぎてもアウトだし。


「はい、これでオッケー。ガラッと変わったでしょ、雰囲気」


あたしはリビングで待っていたみんなに陽彩兄をお披露目した。


「声は多分、隣の阿笠博士に頼めばすぐに変声機作ってくれると思うよ。見た目ガラッと変えたし、髪色は変えなくても良さげだね。髪型だけうまくセットして固めちゃえば……」


あたしがそう言っていると、陣平兄から待ったがかかった。


「ん?」

「A……。お前は一体何者だ」

「ただの中学2年生。あ、変装術なら、有希子さんがマジシャンの黒羽盗一って人に教わったんだって。その時に道具ももらったらしいよ」

「「「「「「そういう問題じゃない」」」」」」


赤井さんも含めた6人の声が見事にハモった。

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おーにし(プロフ) - 零大好き(*´ー`*)さん» ありがとうございます!降谷さんをカッコよく書けるよう精進してまいります(^^) (2018年4月21日 19時) (レス) id: 1c4bcc000c (このIDを非表示/違反報告)
零大好き(*´ー`*) - めっちゃ面白いです。降谷零が好きなのでいいですね! (2018年4月20日 21時) (レス) id: 99bad809e9 (このIDを非表示/違反報告)
零音(プロフ) - おーにしさん» いえいえ、こちらこそすいません。m(_ _)m (2017年10月5日 8時) (レス) id: 0fac29e216 (このIDを非表示/違反報告)
おーにし(プロフ) - 零音さん» そうなんですよ。ご心配おかけしてすいませんでした (2017年10月5日 6時) (レス) id: 0c53be3934 (このIDを非表示/違反報告)
零音(プロフ) - おーにしさん» はい、そうです。結構似ていたので、偶然似てしまっていたんですね。 (2017年10月5日 1時) (レス) id: 0fac29e216 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おーにし x他1人 | 作成日時:2017年5月14日 0時

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