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Story 2 ページ3

1週間ほど入院し、あたしはあっさり退院できた。


「Aちゃん!」

「A!」


お見舞いに来てくれていた蘭と新一が駆け寄ってくる。


「よかったなA!」

「うん、ありがと新一。2人は幼稚園平気なの?」

「今は春休みだよ!だから3人で新一の家で遊ぼって話してたの!」


そんな会話をしながら、あたしは自分の違和感に気づく。

あたしは今6歳のはず。事故に遭って、記憶もないとなれば、冷静になるにはまだ早すぎる。
ただでさえあんな複雑そうな親子関係なのに。

……ん?複雑?

何であたしは今、有希子さん達との関係をはっきり理解できてたの?さっきまで全く分からなかったのに。

と、頭に軽い痛みが走る。


「……っ」

「Aちゃん?大丈夫?」


蘭があたしの顔を心配そうに覗き込んで来る。

あたしは軽く笑って返す。


「……だいじょぶ、ちょっとクラクラしただけだから」


あたしの頭の中に記憶がフラッシュバックする。

大人のあたしだ。仕事帰りに事故に遭って……死んだ。

これが記憶?いや、違う。今は子供なのに、記憶の中では大人だった。

ということは……。

まさか……前世?


(何でまた……)


正直、生まれ変わりとか前世とか信じないけど、そうじゃなきゃこの状況が理解できない。

そして、もう1つ思い出した。


ここが現実世界ではないということ。
ここは名探偵コナンの世界。俗に言う『転生トリップ』ってヤツだ。

ということは、先ほど話していた2人は主人公の親、今一緒にいるのがヒーローヒロインだ。


(……てことは、まだ原作は始まってない……)


あたしは心の中でそう思った。

ならば……救えるかもしれない。“あの人達”を。

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おーにし(プロフ) - 零大好き(*´ー`*)さん» ありがとうございます!降谷さんをカッコよく書けるよう精進してまいります(^^) (2018年4月21日 19時) (レス) id: 1c4bcc000c (このIDを非表示/違反報告)
零大好き(*´ー`*) - めっちゃ面白いです。降谷零が好きなのでいいですね! (2018年4月20日 21時) (レス) id: 99bad809e9 (このIDを非表示/違反報告)
零音(プロフ) - おーにしさん» いえいえ、こちらこそすいません。m(_ _)m (2017年10月5日 8時) (レス) id: 0fac29e216 (このIDを非表示/違反報告)
おーにし(プロフ) - 零音さん» そうなんですよ。ご心配おかけしてすいませんでした (2017年10月5日 6時) (レス) id: 0c53be3934 (このIDを非表示/違反報告)
零音(プロフ) - おーにしさん» はい、そうです。結構似ていたので、偶然似てしまっていたんですね。 (2017年10月5日 1時) (レス) id: 0fac29e216 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おーにし x他1人 | 作成日時:2017年5月14日 0時

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