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夢の島 ページ3
シャボンディ諸島
ここは色んな意味でディープな島ではないかと思う
聖地マリージョアの足元のこの場所には
上を通れない荒くれ者共が集まり
新世界への裏ルートを利用する為に屯している
更には政府が数百年放置している奴 隷 制度
ここでは人間も売り物として売買される
ああ、まさにシャボンのようだと女は笑う
吹いてる時には七色を纏うそれは
膨らみすぎると色褪せていき透明になって最後は弾けてしまう
まるで人の人生のようではないか
そしてこれは夢だ
夢を見れるうち、希望があり明日を望むと世界は明るくて暗闇やどうしようもなくて挫けそうになってもまたあの夕焼けと朝焼けを望めば何だかんだやっていける
だが次第に人は現実が分かってくる
そんなものは叶わない。ありえない
もう二度と戻れない。手に入らない
夢は自分や他人によって砕かれていく
そして妥協した、諦めた地位や財産、名誉で人はその人生を終える
色がついたのは最初だけ
さぁ今日も人々に夢を与えよう
女は1人ぼろ宿の中で髪を結う
三つ編みが出来上がると藍色のスリットスカートを
靡かせながらフロントに向けて言うのだ
"すぐ戻るわ"と
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作者名：しづ | 作成日時：2019年12月9日 0時
