# 僕が伝えたいこと ページ26
.
コツコツと、近づいてくる足音。
微かなランプの光が
私の背後に迫ってくる。
目黒「 …また風邪を引きますよ。」
そう言いながら
フワッと肩にかけられたブランケット。
だけど今日はそれにすら
温もりはあまり感じなかった。
そのまま私の前にしゃがんで、
私の頬を両手で持ちながら
ゆっくりと顔を上げさせる目黒。
その顔を捉えた瞬間
堪えていた涙が込み上げてくる。
目黒「 A様…。
私からも、大切なお話があるのです。」
『 やだ…っ、聞きたくないっ、』
目黒「 A様、」
『 だって目黒は…
私のこと、愛せないんでしょ…？』
そこでポロリと溢れた
一筋の涙をそっと親指で拭いながら、
目黒は私の身体を包み込む。
目黒「 …それには、理由があるんです。」
『 理由って…？』
.
目黒「 …A様は私の日記を
どこまでお読みになりましたか？」
.
その時、目黒の口から
不意打ちで出てきた�狷�記�瓩箸いΩ斥奸�
『 どうして…？』
あまりの驚きに
隠すのも忘れてそう聞き返す。
目黒「 A様のことなら
何でも分かりますから。
…それより、どこまで？」
怒っているわけでもなく、
ただ優しく問いかけてくる目黒。
その声に釣られるように
私は素直に答えた。
日記を見たのは4回ほどで、
夏祭りの日と去年の誕生日
それから夢の話しか読んでないことを。
目黒「 では、僕が大切なことを
話したいのは知っていたのですね？」
『 …っ、知ってたよ、』
知ってたどころじゃない。
知ってたからこそ
目黒の気持ちに期待してたんだ。
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私への気持ちなんじゃないかって、
それなのに……。
.
その時、差し出された日記帳。
『 え…？』
目黒「 …読んで下さい。昨日の分。」
そう言われて
日記を受け取った手は、
なぜか驚くほどガタガタと震えていた。
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かに - めっちゃ感動して泣きました､､､。この作者さんの作品は初めて読んだのですが、ほかの作品も読んでみたくなりました。最後の結末が衝撃的すぎて今も泣いてる､､､。本当にこの作者さんすごいなぁと感じました。ありがとうございました！ (2023年2月5日 10時) (
レス) id: d660e5ad66 (このIDを非表示/違反報告)
yu_me_lovely(プロフ) - この作品を読ませて頂きました。今涙を流しながら感想を書いている最中です( •̥ ˍ •̥ )今まで出会った作品の中で1番泣いたかもしれません。ありがとうございました；； (2022年11月21日 23時) (レス) @page44 id: ef1fdc4916 (このIDを非表示/違反報告)
?(プロフ) - 出会うのが遅くアフターストーリーを見れなかったので望 穂さんのお気持ちやご都合などは計り知れないですが、アフターストーリーをこちらで公開して頂きたいです。不躾なお願いだとは分かっています(；；)これからもお身体には気をつけて過ごしてください！ (2022年5月2日 22時) (レス) id: 1075a45258 (このIDを非表示/違反報告)
多胡春那(プロフ) - ツイッターのアカウントが出てこないんですけど。 (2021年4月25日 6時) (レス) id: a4579094f8 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ - この物語、凄く素敵でした。目黒蓮担では無いのですが、この本を読んで本当に感動しました。涙がもう自然とでてくるほどとても良いお話でした。これからも小説作るの頑張ってください！応援してます！ (2020年12月16日 19時) (レス) id: ca4aec0f0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：望穂
| 作成日時：2020年5月21日 0時
