ただ愛して欲しかった

5【兄妹】 ページ5

私は勉強が出来ない。

でもまだ、勉強には自信があるつもりだった。
だが、上には上がいて、本物の才能というものをこの目で見た。



それでも、私は頑張ったよ。




「ねぇお母さん！私、国語で98点取ったよ！！それにね、オール5だったの！」

「残りの2点はどこで落としたの？」

「え…えっと、凡ミスで…」



「そんなことをしているから、貴方は永遠に凡人なのよ。
成績だってまぐれよ、次で落とさないことね。」






どうしても、認めて貰えなかった。
どうしても、私を見てくれなかった。

どうしても、愛してくれなかった。





ねぇお母さん、何をしたら私を愛してくれる？


ー
ーーー
ーーーーー



「あ、おかえりA！！」

「ただいま…昨日はごめんね。忙しくて。」




「大丈夫だよ。」と優しく返してくれるのは兄のフロイ。
フロイは私がいじめられているのを知らない。




「あれ…腕、怪我したの？」

「あ…うん。転けちゃって。」

「そっかぁ、気をつけてね。早く治るおまじないでもかけとこうか！」





フロイは私の傷口にくちづけた。
いきなりの行動に身を引こうとするが押さえられる。




「早く治〜れ〜」

「ふ…何それ…」




訳の分からない歌を歌うフロイの舌が腕を舐めてくすぐったい。



唯一、私を一人の人として扱ってくれるフロイが私は大好きだ。
毎日一緒に寝る前のこの会話が永遠に続けば良いのに、と願いもしないことを考えた。





二つ目の、飴。

6【女の子】→←4【会話】

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

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