150話 ページ50
(見方によっては腐かもしれない)
今日の分、ろふまおの収録が終わり休憩を挟んだ後に帰ろうとみんながくつろぐ中
｢あの…みんなに相談があるんだけどさ……｣
その言葉に各々やっていたことをやめて俺の方へと向き合ってくれる、律儀な4人に少し申し訳なりつつも
｢父親の会社を継ぐことになりまして……
そうするとVtuberという仕事も辞めなくちゃいけなくなりそうなんですけど……｣
｢それって……もう決まったようなものじゃ……｣
｢そうなんですよね、義母と正式な離婚が決まり義兄もいなくなる中、跡を継げるのは俺1人
そうすると必然的にライバーとしての活動も困難になってくるんです
この仕事が嫌になったとかじゃ全然ないんです。むしろ続けていきたい気持ちはあるんですけど｣
そう言うと大人組は｢理由が理由だしなぁ……｣と頭を悩ませる
その中で剣持くんは椅子から立ち上がり俺の方に無言で歩いてくると
ゴンッ!!
｢ダッ!!……は？｣
思いっきり頭突きをされ痛みと困惑で脳がグルグルと揺れる
剣持くんの顔を見れば涙を両目いっぱいに溜め
｢俺は認めないからな!!!!｣
そう言って部屋から走ってでていく剣持くんを俺も慌てて追いかけた
｢ちょっ、剣持くん!!｣
腕を掴んで止めると暴れ出す為動けないように抱きしめる
｢離せ!!離せって!!｣
｢じゃあ暴れないで!!｣
｢うるさい!!どうせ俺の事なんか口先だけの存在だったって事だろ!!?｣
｢俺の話聞けよ!?
俺は今も変わらず剣持くんのことは好きだよ、でもそれがまかり通る程俺が自由じゃないのは知ってるだろ｣
｢……でもぉ｣
｢…配信上で絡みが無くなるってだけ
俺が離れるわけでも死ぬ訳でもないのに何をそんなに怖がってるのさ｣
｢俺は…もっとお前と配信とかしたかった｣
ポロポロと涙とともに本音が流れ始める剣持くんの背中を撫でながら｢はいはい｣と聞く
心の中で｢腐女子の皆さんに見つかりませんように……｣と祈りつつ話を聞いていると
｢俺じゃお前の居場所は作ってやれなかった？｣
そう言って俺の服を握りしめる剣持くんに思わず撫でていた手が止まる
｢……ううん、俺はこの＿年間、剣持くんのおかげで沢山の人脈と思い出が作れた
剣持くんがくれた俺の大切な物だよ
感謝しかないよ｣
｢……辞めても俺とは縁を切るなよ｣
｢当たり前、絶対離さないよ
あと、一人称｢俺｣になってるよ、剣持くん｣
｢……あっ!!僕だ!!!!!!僕!!僕!!僕!!!!!!｣
｢感動が台無しw｣
終わり
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猫 - 完結おめでとうございます！とても面白くて一気見しちゃいました！ここで終わるのは少し寂しいですがちょいちょい見にきたいと思います！ (2023年1月22日 1時) (
レス) @page50 id: 4f57f42090 (このIDを非表示/違反報告)
やまは(プロフ) - 完結おめでとうございます。とても面白かったです！素敵な作品をありがとうございました、これからも応援しています！！！ (2022年10月3日 16時) (レス) @page50 id: d3221d33a6 (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - 純粋に好きです、面白かったです。楽しい時間をありがとうございました (2022年10月1日 3時) (レス) id: 5760dadaee (このIDを非表示/違反報告)
零人(プロフ) - 完結おめでとうございます。ここの更新がなくなってしまうのは哀しいですが、定期的に読み返しつつ、短編やら新作やらを楽しみにひっそりと生きていきたいと思います！ (2022年9月30日 22時) (レス) @page50 id: 94faa0a05d (このIDを非表示/違反報告)
真優(プロフ) - 完結おめでとうございます！リクエスト書いてくださりありがとうこざいました！この作品が更新されることが最近の楽しみであっただけに終わってしまうのが寂しいです。もう少し読みたい話もあったので番外編をひっそり期待しています… (2022年9月30日 20時) (レス) id: 969f0f287a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水菜目
| 作成日時：2022年9月13日 17時
