108話 ページ8
貴女｢………｣
目を覚ますと日の入らないよう窓のない真っ暗な部屋に寝かされていた
服も浴衣に替えられ、頭上に刀が置かれている
ゆっくりと体を起こして外に出ると、真夜中なのか辺りは静まり返っていた
空を見上げると丁度満月が浮かんでいる
貴女(私が倒れたのは確か十六夜だった気がする…とすると私が眠っていた時は16日程か…)
何をする訳でもなくただ縁側に座り月を眺めていた
不意に風が吹いて紅葉の葉が揺れ、金木犀の香りが香る中、目の前に現れたのは
貴女｢鬼舞辻無惨…｣
鬼舞辻｢ほぅ…？いつもなら食ってかかる貴様が落ち着き払っているとは｣
貴女｢今、気分じゃないので
それで、何か御用で？
連れ去られるのはお断りしますが｣
鬼舞辻｢……そうだな
連れ去ろうと考えていたが無抵抗ほど面白味のないものはない
だから貴様にはこれをくれてやろう｣
貴女｢は？……っ!!｣
いつの間にか目の前にいた鬼舞辻は私の首に爪を食い込ませる
体に熱を帯びる
貴女(熱い…体がこの血を拒絶してるっ……)
心臓を鷲掴みされている感覚に陥り思わず前に倒れ込むと鬼舞辻は私の肩に触れ支えた
貴女｢さわっ…るなっ!!!!｣
手を払おうとするものの弱っている私の腕を簡単に捕まえた鬼舞辻は鼻で笑う
鬼舞辻｢無様だな｣
貴女｢黙れ……｣
今だに苦しんでいる鬼舞辻は愉快そうに笑う
くっそ腹立つなコイツ……
鬼舞辻｢A、私は知りたいのだ｣
貴女｢っ…｣
後ろの髪を引っ張られ無理やり目を合わせられる
鬼舞辻｢貴様はまだ人を喰っていない
だが、何故自我を保っていられる、今も…
それに、普通の鬼であれば直ぐに死ぬ量を与えた…お前は……｣
貴女｢そんなのっ…私も知りたいですよ!!｣
｢師匠…………？｣
貴女｢!｣
足音が聞こえ顔を出したのは眠そうに目を擦る無一郎の姿
｢!
鬼舞辻……無惨!!!!｣
鬼舞辻｢邪魔が入ったな…………｣
鬼舞辻はそう呟くと姿を消し、獪岳が私に駆け寄ってきた
何故殺さず姿を消したのかは不明だが今はそれどころじゃない
獪岳｢師匠!!｣
貴女｢獪岳、大丈夫だから近づいてはダメ
血を入れられた、自我を失うかも｣
私の止める声を無視して獪岳は私を思いっきり抱きしめた
貴女｢獪岳……｣
獪岳｢良かった……｣
貴女｢……｣
苦しいほど抱きしめられているが、獪岳の手は私でも分かるほど震えていた
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莉華 - え、これ煉獄さん死んだら炭治郎記憶戻るくない？ (2019年12月2日 19時) (
レス) id: f0913cbb00 (このIDを非表示/違反報告)
やの あかね(プロフ) - わかりみが深い〜。夢主ちゃん頃したり手足損失させたりしたくなる〜 (2019年12月1日 22時) (レス) id: b41524b4b3 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬(プロフ) - 宇髄さんの個性で、宇髄さん派手好きだから鉱石とかを生み出せるとか？ (2019年11月24日 22時) (レス) id: b105acc52b (このIDを非表示/違反報告)
ベル(プロフ) - 堕姫ちゃんきたーーーー！ (2019年11月23日 21時) (レス) id: 5a526b3f59 (このIDを非表示/違反報告)
律 - 宇髄さんって、肺活量の化け物なので、それを活かして。 (2019年11月22日 23時) (レス) id: 8a3a065a8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水菜目
| 作成日時：2019年11月9日 12時
