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97話 ページ47

日が昇り木の上で一夜を明かした私は右も左も分からず道無き道をあるきつづける


貴女「…こちらから微かに気配があるのだけれど……っ!!!!」


物陰から出てきたのは一頭の虎
急なことに逃げることを忘れ体が固まってしまう


貴女(逃げなきゃ)


頭ではそう感じているものの目が離せない
虎はゆっくりと私に近づいてきた、死を覚悟しギュッと目を閉じた


「これは珍しいお客だ」

貴女「!!?」


目を開け周りを確認するもそこにいるのは私と虎のみ


貴女「虎…が喋った…?」

「龍の子よ主の首元を見よ」


目線を下に下ろすと蛇が巻きついていた


貴女「ヒッ……?
もしかして…貴方が?」

「あぁ、しかし…紫の龍がここで何をしておる?
あの悲惨な里から逃げ出したか」

貴女「いえ…里は小さい頃に出ました
人攫いにあった所を逃げ出したのです」

「これはなんと災難な…
して、帰る場所はあるのか?」

貴女「あ…」

「どうした」


言いかけた言葉を辞めた私に蛇は私と目線を合わせるように伸びた


貴女「…私に帰る場所はあるのでしょうか」

「…龍の子や
その発言を聞くに誰かに裏切られたのだろうが

お前はたった1度の裏切りで人を信用しなくなるのか?
お前達人の子の絆とはそんなに壊れやすいものなのか?」

貴女「!!違います」

「そうか…なら居るべき場所へと帰らねばな
何、その場所まではワシとこやつで送ってやろう」

貴女「!!ありがとうごさいます」








ヨナ姫の匂いを虎に嗅がせ着いた場所は加淡村ではなかった
移動が長かったせいか日が沈み星が輝いている


貴女「…ここに?」


虎から降りると「待っている」と声が聞こえその場に伏せた

音のする方へ近づくと兵が歩いているのが見える


貴女「!!?
どういうことなの…?」


物陰から様子を伺っていた時後ろに気配を感じた


貴女「っ!!んぐっ!!?」

「しぃー…」


口を抑えられそう言った男はジェハだった


貴女「ジェ…ジェハ!!どういうことなの!!?
ヨナ姫様は!!?」


口を話された途端にジェハの服を掴みそう叫ぶ


ジェハ「お、落ち着いてAちゃん
ヨナちゃんは無事だ

とりあえずみんなの所へ移動しようか」


ジェハはみんなの所へ向かう最中にこれまでの事
加淡村で私の事を聞いたと説明を受けた

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あきいろ(プロフ) - 83話が88話になってます! (2019年5月20日 0時) (レス) id: 4c49ffa433 (このIDを非表示/違反報告)
水菜目(プロフ) - 孤歌さん» oh......中学生か……若い……わしゃ高3です……はるかに年上だった…… (2018年5月4日 23時) (レス) id: 36466e24ca (このIDを非表示/違反報告)
孤歌(プロフ) - あ、僕中1のガキなんでw水菜目さんのほうがはるかに年上でいらっしゃいますよ (2018年5月4日 17時) (レス) id: 5a595ce298 (このIDを非表示/違反報告)
水菜目(プロフ) - 孤歌さん» ええ子や……!!(年上だったらごめんなさい)わぁ、めっちゃ単純覚えやすいwww (2018年5月4日 17時) (レス) id: 36466e24ca (このIDを非表示/違反報告)
孤歌(プロフ) - いえいえ(^^)/暁のヨナのキャラの誕生日って単純ですよ(ヨナは4月7日、ハクは8月9日などw) (2018年5月4日 15時) (レス) id: 5a595ce298 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水菜目 | 作成日時:2017年9月1日 21時

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