9話 ページ9
累 side
後から来た男に首を斬られた
それよりも…僕の斬り損ねた男、名前なんだっけ?
まぁいいや
彼の話によると彼の方の大事な人であり僕のお気に入りでもあるこの女とは姉弟らしい
そして、後ろに背負っていた鬼も妹と…
彼の方の大事な人も欲しいけれど欲せば僕は殺されるからね、妹だけで我慢するつもりだったんだけど
隣で意識を失っていたAは僕が鬼であると分かってからも態度は変わらなかった
貴女「累は弟みたいね、可愛い」
僕に兄弟がいた記憶はないけど、Aが撫でてくれた時はとても安心した
数回しか会ったことはなかったけど、姉が居たらこんな感じだったのだろうか
毎日、家族の愛が恋しくてたまらなかった
偽りの、力でねじふせている家族をつくっても虚しさだけが残った
結局俺が強いから誰も俺を守れない
自分が何をしたいのかわからなくなっていった
貴女「お姉ちゃんになって欲しいか……
血や種族がどうのって話ではないけど、多分私と累は家族の価値観が違うと思うの
だから、多分私が姉になっても累は満足しないよ」
この言葉の意味が今ようやく理解できた
ゴメンなさい…全部全部僕が悪かったんだ
どうか許して欲しい…
累「でも…山ほど人を殺してきた僕は地獄に落ちるよね…」
貴女「累」
消えていく僕の頭をAは持ち上げ額にキスを落とした
貴女「おやすみなさい」
そう言って彼女は他人で、数回しか会ったことの無い僕のために涙を流した
累「ありが……と…う」
こんな僕のために泣いてくれて
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al8056(プロフ) - 煉獄さんオチで!! (2020年4月14日 3時) (レス) id: 1ee8009000 (このIDを非表示/違反報告)
al8056(プロフ) - 33話なんですけど昔はキスではなく接吻ですよ!! (2020年4月14日 3時) (レス) id: 1ee8009000 (このIDを非表示/違反報告)
水菜目(プロフ) - 苺さん» え、本当ですか!!ちょ、訂正!!(語彙力皆無)教えてくれてありがとうございます!!!!!!!! (2020年3月14日 4時) (レス) id: 7e8af51d67 (このIDを非表示/違反報告)
苺 - 冨岡さんが、、、、富岡に、、、 (2020年3月13日 23時) (レス) id: 1feaec087f (このIDを非表示/違反報告)
皐月 - 面白いですねありがとうございます (2019年10月13日 19時) (レス) id: 25e4f98829 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水菜目 | 作成日時:2019年3月20日 22時