59話 ページ9
貴女「……ん」
いつの間にか眠っていたようで布をかけられた感覚で目を覚ました
前で燃えている炎がボヤけてはいるものの視力は回復しているようだ
英二「あ、起こしちゃったかい？」
貴女「英二？」
声のした方を見ると英二が笑っているのが分かる
貴女「大丈夫…気配で起きるようになってたから
何かされないと起きないのは久しぶり…」
炎の方に目線を戻すと頭に手のひらが乗せられた
英二「……ねぇA、言いたくないなら言わなくていいんだけとね？
あの時俺だと分かった上で殺そうとしたよね？」
貴女「!!」
確かに…親密が高ければ気配で誰か分かる
それは英二にも説明したし実際にやって見せたこともある
貴女「…」
英二「何も言わないってことは本当に…
うん、分かってたよ
Aが俺を嫌ってることも、その理由も」
貴女「じゃあ英二、どうしてここに1人で来たの？
私に殺されるとは思わなかったわけ？」
ボヤける目を使い右に置いてあった刀を抜くと英二の方に向けた
英二「…だって君はしないだろ？」
貴女「…は？」
英二「君はアッシュが悲しむことは絶対しない
俺の妄想かもしれないけどアッシュはお兄ちゃんのこと大好きみたいだからね!!」
ウィンクをして笑う英二
私は苦虫を噛み潰したような顔をしているだろう
貴女「確かに私は君の事が嫌い
でも、初めから「仕方ない」っていう雰囲気で絡んで来なかった人は初めてでどうしても殺せない」
刀を下ろし目線を下に下ろす
貴女「英二お願い…私からアッシュを取らないで
じゃないと…私の生きる意味がなくなってしまう」
英二「…アッシュを君の生きる意味にするのは違うよ」
貴女「!!」
英二「君は君の、アッシュにはアッシュの人生がある
アッシュがそう言ったから、アッシュがって君は戦場で死ぬ時彼を理由に死ぬ気か？」
貴女「ちがっ「そうやって」!!」
英二「違うって何が違うんだ!!」
英二が叫んだことに驚き肩が跳ねる
でも英二はそんなこと気にすることなく私の肩を掴んだ
英二「自分から逃げるなA!!
いつまでもアッシュが傍に居てくれるわけじゃないんだぞ!!
自分の生きる理由くらい自分で見つけろ!!!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
なーんか思ってたのと違う…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 86人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リナ(プロフ) - 完結おめでとうございます。PandoraHeartsの小説楽しみに待っています。 (2021年10月8日 1時) (
レス) @page31 id: 832f646029 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)まい(プロフ) - 完結おめでとうございます(＾ω＾)どっちのバージョンも最高でした！素敵な作品ありがとうございます!本当にお疲れ様でした！ (2021年7月21日 18時) (レス) id: ec16fd7069 (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - 完結おめでとうございます＆お疲れさまでした！！生きてるverのほうが個人的に好きです…！生きてるって素晴らしいことだと改めてわかりました！素敵な作品ありがとうございました！！ (2019年2月6日 23時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
やぐら - 完結おめでとうございます！まさかの夢主が…でも、とっても感動する作品でした！ぜひ夢主が生きてるverも見たいです！ (2019年2月6日 22時) (レス) id: 7994ab68b9 (このIDを非表示/違反報告)
りっちー(プロフ) - 生きてるverもみたいです！ (2019年2月6日 20時) (携帯から) (レス) id: ee27b93d84 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：水菜目
| 作成日時：2019年1月6日 16時
